新学期に、お子さんが不登校になってしまうかもしれないと悩んでいる親御さん、いらっしゃいませんか?
新しい季節は、ワクワクしますが同時に不安に感じてしまうこともあります。
ここでは不登校になる理由と、もしも不登校になったときに親子それぞれにでてくる復帰への課題をあげました。
そして、学校復帰する際のポイントについてもまとめていきます。
不登校と、学校への復帰に対する理解を深めることができますので、ぜひとも参考にしてみてください。
目次
【新学期への不安】不登校になりやすい理由とは何か?
新学期に不登校になりやすいのは、ニュースに取り上げられることもあります。
ではなぜ、新学期に不登校になりやすいのでしょうか。
ここでは、その理由についてまとめていきます。
長期休みが続き生活のリズムが崩れてしまったから
学校生活の中で、長期間の休みは春・夏・冬と3つあります。
休み期間中は、自由に過ごすことができるので、どうしても生活リズムが崩れてしまうのです。
新学期が始まると、この状態から元に戻すまで時間がかかります。
学校に通っていたころのリズムに戻すのが心身ともに大変だと感じ、結果不登校になってしまうのです。
学校に行くことの負担を休みの間に考えてしまうから
学校に行くことが負担やストレスになっていると感じてしまうからです。
休み期間だからこそ、ふと学校のことを考えるきっかけも生まれます。
休んでいるからこそ、学校へ行くことが負担だったりストレスだったと気が付いてしまうのです。
この負担やストレスを感じたくなくて、新学期不登校へとつながってしまいます。
友達や宿題に対する不安があるから
学校にまつわる友達・宿題に対する不安感です。
以下、例をいくつか掲げていきます。
- あまり良い関係ではない友達と顔を合わせたくない
- 苦手な友達と話をしたくない
- 宿題が終わっていない
- 提出物の事で先生に怒られたらと不安になる
などの理由です。
「行けば何とかなる」と大人は思いがちですが、子供にとっては大きな不安材料。
ですから、不登校の理由ともなってしまいます。
不登校の不安を取り除くために子供と親が取り組みたい課題とは?
子供が不登校になってしまったとなると、親御さんは心配ですし、何とか言ってもらいたいという声もあります。
しかし、実際に「学校という環境に身を置く」のはお子さん自身なのです。
子供の事を理解し、そして子供と親それぞれの課題をクリアすることが大切。
不登校から復帰するために、親子「一緒に」取り組んで、復帰できるよう働きかけてみてください。
ここでは、そんな取り組みたい課題についてまとめていきます。
子供の場合
まず、子供が取り組む課題をご紹介します。
勉強を頑張る
不登校になってしまう・なってしまった場合には、学校での勉強を受けることができません。
結果、勉強が遅れてしまうのです。
これもまた、大きな不安につながりやすいので、勉強にはしっかり取り組んでください。
体育においても同様です。
たまには外に出て、身体を動かすリズムを作ることも良いことです。
生活習慣を元に戻す
学校に行かないと、好きな時間に起きたり好きな時間におやつを食べたりというリズムになりがちです。
ルーズな生活にならないように、学校モードに切り替えていきましょう。
- 学校に行く時間に起きる
- 時間割と同じスケジュールで動く
- 給食(お弁当)と同じ時間に昼食をとる
などです。
友達にも連絡をとってみる
不登校になってしまうと、学校の友達とのコミュニケーションがほとんどなくなります。
仲の良い友達で構いませんので、連絡をとってみてください。
友達はどうしているのか、元気なのかというやり取りで構いません。
少しずつ、友達とつながりを持っていくと、不安感も少し軽くなりますし解消にもつながります。
親の場合
我が子の不登校は心配ですし、何とか良い方向に進めてあげたいと考えるものです。
しかし、これが「過干渉」につながることもあります。
くれぐれも、過干渉になり過ぎないように「少し距離を置く」イメージを持つようにしてください。
これは、突き放すことではなく、子供を尊重することにもなるのです。
子供からの問いかけには丁寧に返す
子供から何かしらの問いかけがあったときには、しっかりと答えることが大切です。
そして、助けてほしい・協力して欲しいという際には手を差し伸べてあげてください。
子供から真剣な話を受けた際、「ながら」ではなくしっかりと向き合うと、子供も安心感が強くなります。
食事面のサポートする
食事面のサポートは、子供の健康への配慮です。
毎日3食作るのは大変に感じるかもしれません。
時にはインスタントや買ってきたものでも良いです。
食事は大切なので、バランスの良い内容を心がけてください。
新学期に必要な物を揃える
「行かないから」というのではなく、子供がいつ学校に復帰したいといっても良い状態にておきます。
新学期に必要なものの準備は万端にしてあげてください。
不登校から学校へ復帰する時のポイント
不登校から復帰をしてほしいと親御さんが願っても、どうやって復帰をするものなのかわからないものです。
ここでは、復帰をしようと子供が意志を持った時、気を付けておきたいポイントを4つご紹介します。
学校へ行くこと・行かないことどちらも特別扱いしない
不登校は悲しく辛いから、頑張って行ってくれたら、親として「ご褒美」を準備しておこうと考えるかもしれません。
しかし、こうした特別なことはしなくて良いのです。
逆に、不登校だからはれ物に触るように接する必要もありません。
いずれにせよ、普段の親子関係をベースにしてください。
学校のリズムに慣れる
不登校からの復帰。
子供が最も大きな不安となるのが「学校のリズムに戻れるか」かもしれません。
リズムを戻すには少しずつになります。
子供に任せきるのではなく、親もフォローをして、学校でもしてもらえるよう事前に相談するのも良い方法です。
学校への復帰のペースは子供に任せる
学校への復帰ですが、子供に任せます。
親御さんからすると、不安もあるかもしれませんが、子供を尊重してあげてください。
「今日は行けない」「明日は少しがんばれそう」「準備だけでもしてみる」など、子供のペースがあります。
行くのは子供ですから、このペースを大切にしてください。
家だけは「安心できる場所」にする
「親に怒られるのでは」と家の中でも身を硬くする環境を作ることはオススメできません。
家だけは安心して自分を出すことができる場所にしてあげてください。
聞きたいところではありますが、学校についてなど執拗に聞くと、子供を追い詰めてしまいます。
家はホッとリラックスできる場所にしておくことがポイントです。
まとめ
・不登校になりやすい理由を知って、親子で復帰を目指して進んでいく
・子供、親とそれぞれ出来ることを行い環境を整える
・不登校から復帰するときのポイントを確認する
子供が不登校になってしまうと、親御さんは焦ったり慌てたりするかもしれません。
しかし、お子さんも不安感はもちろん、焦りの気持ちもあるものです。
強制的・特別な対応をするのではなく、今の状態からゆっくりと復帰を目指していくよう心がけてください。