新学期は学校生活の大事な節目。
入学を迎えるお子様や親にとっては、この学校生活がどんなものなのかイメージがつきにくいので不安なことだらけですよね。
そんなときは学校生活が垣間見れる絵本を親子で読んでみてはいかがでしょうか?
今回は、新学期に向けて学校生活に慣れるために役立つ絵本の紹介と、親が絵本の読み聞かせをするときにどんなことに注意したらよいのかお話したいと思います。
目次
【新学期に役立つ絵本】読み聞かせにオススメの絵本
新学期は新しい友達や先生との出会いや、授業が少しずつ難しくなったりとドキドキとワクワクがたくさん。
新しい世界に対する恐怖心や不安感が少しでも軽くなるように、新学期に役立つオススメの絵本をご紹介したいと思います。
友達を大切にする
学校にはいろんな友達がいます。友達の大切さや思いやりの心、友達の作り方など是非学んで欲しいですね。
『ともだちや』(偕成社)
ある日、寂しがりやのキツネは1時間100円で友達になる「ともだちや」をはじめます。
友達は売ったり買ったりできるの?本当の友達ってどうやったら作れるのか考えさせてくれますよ。
『ふたりはともだち』(文化出版局)
がまくんとかえるくんの友情を綴ったストーリー5話で構成されている絵本。
小学校2年生の国語の教科書にもその中の一部が収録されていますが、友達同士の思いやりが大人の心にも響きます。
学校生活って?
学校生活では授業の時間割の他にも、決まった時間に決められたことをしなくてはいけません。
幼稚園での生活とガラリと変わるのはどんなところか親子で見つけてみてください。
『しょうがっこうへいこう』(講談社)
特に新1年生向けの絵本で、幼稚園と小学校の違いから、朝登校してから下校するまでの1日のスケジュールを教えてくれます。
『1ねん1くみの1にち』(アリス館)
ある小学校の1年1組の教室の1日を、定点で撮影した画期的な写真の絵本。
時計の時刻と共に、誰かが教室に入っていた様子や授業の風景、楽しい給食のあれこれを見ることができますよ。
勉強って難しい?
幼稚園との大きな違いのひとつは、小学校では授業が始まるということですよね。
勉強に対する不安がちょっと楽しみに変わる絵本を見つけました。
『教室はまちがうところだ』(子どもの未来社)
みんなの前で手を挙げて発言するのって勇気がいります。もし間違っていたらとドキドキもするし、間違ってしまったら恥ずかしい。
でもそんな気持ちはいらないよ、と教えてくれる1冊です。
教室でいっぱい間違えることで新しいことに気づき、クラスのみんなが学ぶことに繋がるのです。
『しゅくだい』(岩崎書店)
小学校ではほぼ毎日宿題が出るのが当たり前。
その宿題を見なければいけない親も毎日大変ですが、たまにはこんな宿題も嬉しいですね!
「いや」とちゃんと言える
嫌なことをしっかり「いや」と言えないことから、残念ながらイジメに発展することが多いと言われています。
「いや」とちゃんと言える勇気を持って欲しいものですね。
『さるのオズワルド』(こぐま社)
森のサルたちの所にやってきた遣りたい放題のボスザルに、どうやってオズワルドは戦っていくのか。
一人が声をあげることでみなが一致団結する様子も見物ですよ。
『ダメ!』(佼成出版社)
自分より大きくて強い相手に気持ちを伝えることはとても勇気がいることですよね。
でもちゃんと自分の気持ちを言うことは友達と仲良くなるコツでもあります。
生活のリズムを整える
夜更かしすると朝起きるのが辛くなるばかりか、学校に遅刻したり授業中に居眠りしたり・・・。学校生活を充実したものにするためには普段の生活リズムを整えることが大事ですよね。
『むしばいっかのおひっこし』(講談社)
歯ブラシの大切さというよりは、虫歯一家の不動産探しという面白い視点で描かれています。
もちろん虫歯がどうしてできるのかもよく分かりますよ。
『ねこすけくん なんじにねたん?』(リーブル)
活動のパフォーマンスにおいて睡眠がいかに大事かを知ることができます。
人時間に慣れている子供も多いようですが、生活のリズムはまず睡眠時間の確保から。
挨拶できるかな?
挨拶は基本と言いますが、その挨拶がちゃんと出来ないこともありますよね。
みんなが毎日気持ちよく過ごすためにも挨拶について考えてみましょう。
『挨拶絵本』(ブロンズ新社)
いろいろな場面や状況での挨拶の仕方を学ぶことができますが、「あなただったらどんな挨拶をする?」という問いかけがあるのがポイント。
親子で話し合ってみてはいかがでしょうか。
『あいさつ団長』(好学社)
「おはようございます」と挨拶をする外国からきた転校生が一躍クラスの人気者に。それをよく思わない番長も、人と人を繋ぐ挨拶の大切さを学んでいくお話。
絵本の読み聞かせはココがポイント!
子供が赤ちゃんの頃から絵本の読み聞かせをしているという人も多いのではないでしょうか。
まだ文字が読めなくても、絵本の絵や色、そして声の抑揚などからたくさんのことを吸収していると言われていますよね。
では絵本の読み聞かせのポイントをお話したいと思います。
絵がよく見えるようにする
絵本を持つ時に絵がちゃんと子供に見えるようにしましょう。
また、途中で絵本を揺らすなどすると子供の集中力が途切れてしまうこともありますよ。
子供の様子を見ながらゆっくり読む
文章だけを読んでいるとだんだん早くなってしまいがちです。
絵を楽しんでいる子供が置いてきぼりにならないように、子供のペースに合わせてゆっくり読んであげましょう。
あくまで絵本が主役
読み手である大人も絵本の世界に引き込まれると、自分流に抑揚をつけたりしたくなりますよね。
身振りや手振りを加えたりすると子供の想像力の邪魔になってしまうこともあるので注意しましょう。
子供の解釈を尊重する
絵本には「友達を大切にしよう」とか「早寝早起きは大事だよ」など、作者のメッセージが込められています。
読み聞かせをするほうも読んでいる最中や読み終わった後に「こうだったよね?」「こうすればよかったね」とついつい言ってしまいがちですが、絵本の解釈は子供に任せましょう。
何度も読んであげる
絵本は何度も繰り返して読んであげましょう。少し前には理解できなかった思いやりの心や、知らなかった動物の名前が分かるようになるなど、その都度新しい発見があるはずです。
まとめ
【新学期に絵本を読み聞かせするなら】
- 友達がテーマ:『ともだちや』『ふたりはともだち』
- 学校生活がテーマ:『しょうがっこうへいこう』『1ねん1くみの1にち』
- 勉強がテーマ:『教室はまちがうところだ』『しゅくだい』
- 自分の気持ちを伝える:『さるのオズワルド』『ダメ!』
- 生活のリズムがテーマ:『むしばいっかのおひっこし』『ねこすけくん なんじにねたん?』
- 挨拶がテーマ:『挨拶絵本』『あいさつ団長』
【絵本の読み聞かせのコツ】
- 絵がよく見えるようにする
- 子供の様子を見ながらゆっくり読む
- あくまで絵本が主役
- 子供の解釈を尊重する
- 何度も読んであげる