マレーシアはどのような国か、また教育制度はどうなっているのかご存じでしょうか。
マレーシアは、マレー系、中華系、インド系の3つの民族で国家が成り立っています。
今回は、基本的なマレーシアの教育制度や教育年数などをメインにご紹介します。
番外編として、最近マレーシアに多くなっているイギリス系インターナショナルスクールについてまとめていこうと思います。
目次
マレーシアの新学期が始まる時期は?学校の種類によって変わるので合わせてご紹介
まずは、マレーシアの新学期が始まる時期や学校の種類などをご紹介していきます。
新学期が始まる時期
新学期が始まる時期は2学期制、3学期制によって変わってきます。
2学期制の学校はあまり多くはありません。
2学期制の学校
1学期:1月~7月
2学期:8月~12月
新学期が1月からとなる学校はマレーシアのローカル学校などで採用されているようです。
3学期制の学校
1学期:9月~12月
2学期:1月~3月
3学期:4月~7月
マレーシアの大抵の学校がこの3学期制を採用しています。
学校の種類
学校の種類は、公立学校と私立学校の2通りです。
公立学校
マレーシアは教育に力を入れているようで、公立学校であれば、中等教育までは授業料などが無償となっています。
初等教育(小学校などにおける教育)の就学率は、日本と同じくなんと100%なんですよ。
冒頭でもお話したように、マレーシアでは主に3か国の民族が暮らしています。
そんなことから小学校も、
・マレー系小学校
・インド系小学校
・中国系小学校
の3つに分かれています。
基本的には母国が主体となっていますが、どの学校に通ったとしてもマレー語は必須科目となっています。
私立学校
私立学校は
・インターナショナルスクール
・ローカルの私立学校
・宗教学校
などがあります。
私立の学校では英語の教育に力を入れている所が多いです。
また、設備面でも私立学校の方が充実しているようです。
マレーシアの教育制度の年数とは?
続いては、マレーシアの大学入学前までの教育制度や年数などをご紹介していきます。
マレーシアでは、節目で試験を受けることになっていて、試験の結果によっては卒業が出来なかったり、理系文系を分けられたり、入れる大学の幅も決められてしまいます。
日本とは違う箇所が多数ありますので、ぜひその違いを思いながら読み進めていただけるといいなと思います。
初等教育
初等教育とは、日本で言う小学校にあたります。
一般的には満7歳~12歳の6年間通う事になります。
中間試験があり、飛び級も可能です。
また、初等教育最後の年、卒業する際にUPSRという試験を受けます。
基準点を満たしていなければ、卒業は出来ず、もう1年別の学習機関でUPSRのための勉強をしなくてはいけません。
中等教育
中等教育とは、一般的に13~17歳の5年間通う事になります。
この5年間の途中、3年目で、自分が理系に進むのか、文系に進むのかの試験(PMR)を受けます。
そして、最後の5年目にはSPMという卒業試験を受けることになります。
この試験の結果は、大学進学の際に提出するものとなります。
大学予備教育
そして、マレーシアには、大学入学のための準備期間が設けられています。
人によって違いますが、準備期間は1年~2年となっています。
まず初めの半年間は、大学入学のための基礎知識を身につけます。
その後、1年間は大学入学のための勉強をします。
そして、最後に受けるのがAIPMと呼ばれる全国統一試験を受け、この成績をもとに入学できる大学の幅が決まるのです。
ちなみに、大学入学ですが、日本のような入試はありません。
高校の卒業証明書と成績証明書を提出するだけで合否が判定されます・
ここまでの試験の結果が影響してくるのですね。
【番外編】マレーシアで多くなっているイギリス系インターナショナルスクールとは?
それでは、私立学校の部類に入る、イギリス系インターナショナルスクールについて、説明していこうと思います。
イギリス系インターナショナルスクールの新学期
新学期の始まりは、8月末から9月の初旬で、日本の学校より半年早いと考えます。
すると、誕生日によっては、学年に差が出てしまいます。
なので、日本人学校から編入する際には、本人のレベルに合わせて、学年を下げることも可能ですので、安心してください。
義務教育期間はどれくらい?
イギリスの義務教育は11年となっているので、イギリス系インターナショナルスクールでも同じ制度になっています。
イギリス系インターナショナルスクールはケンブリッジ式カリキュラムをベースに学習を進めていきます。
そこで11年の義務教育期間は
・小学校6年間
・中学校3年間
・高校2年間
となっています。
義務教育最後の11年目に、統一テストを受けることになっています。
この試験の結果が基準点を超えて、はじめてイギリス式ケンブリッジカリキュラムの義務教育を卒業したことになります。
その後、大学に入学するためには、2年間シックスフォームカレッジに進んで、大学進学に必要なIGCE-Aと呼ばれる試験を受けることになります。
この成績が大学進学には大きく影響するのです。
イギリス系インターナショナルスクールの休日とは?
同じ、イギリス系インターナショナルスクールに通っていても、長期休みなどは各学校によって予定を決めているので、違ってきます。
ちなみに、マレーシアでは急に祝日が出来る事があるそうです。
例えば、サッカーの試合でマレーシアが勝ったので、来週の月曜日が祝日というものです。
祝日になったとはいえ、学校によって方針が違うので(特に私立学校)休日にするかしないかを決めるようです。
まとめ
- マレーシアでは、学校によって新学期が始まる時期が違う学校もあります。
- マレーシアは教育には力を入れていて、小さいころからの積み重ねによって、大学の入学が決まってきます。
- 私立学校の1つ、イギリス系インターナショナルスクールは義務教育期間が11年となっています。
マレーシアでは、小学校を卒業するためにも試験があり、受からなければもう1年勉強をしなくてはいけません。
日本ですと、小学校から中学校へは何もしなくても進学できますよね。
教育に力を入れるためには、そういった試験制度が、日本にあっても良いのかなと思いました。
皆さんはどのように思いましたか?