新学期になりがちな、登校しぶりにどのように対応したら良いのかわからないという親御さんいらっしゃいませんか?
学校しぶり、不登校、どちらも学校へ行きたくないという共通点がありますが、その違いについて解説していきます。
登校しぶりになりやすい時期やその原因、そして対応方法をについてご紹介します。
もしお子さんが登校しぶりをしたら、ぜひ参考にしてみてください。
目次
【新学期】登校しぶりと不登校の違いとは?
学校へ行けないという同じ共通点を持っていますが、それぞれの特徴から、どのように違うのか考えてみましょう。
登校しぶりの特徴
登校しぶりとは、学校にはいくけれども、体調不良を訴えたり、ママと離れたくないと言って泣きさけんだりして、学校に行くことを嫌がることを言います。
不登校との違いは、学校に行くか行かないかです。
不登校の場合は、学校へは行きませんが、登校しぶりの場合は、朝ぐずった後に登校します。
不登校の特徴
学校のクラスメイトとコミュニケーションが上手に取れずに孤立していたり、学校の先生や親の期待に応えようと一生懸命になり過ぎた場合など、さまざまな原因で、学校に行くことをしなくなります。
小学校における不登校の一番の理由は、不安などの心の問題で、中学校における一番の原因は無気力と言われています。
登校しぶりになってしまう時期は?原因は?
登校しぶりになる子供が多い時期や、その原因についてご紹介します。
登校しぶりになりやすい時期
やはり、4月5月は登校しぶりが多いようです。
春に運動会やオリエンテーションを行う学校では、入学早々運動会の練習や準備が始まり、クラス全体での行事に大忙しです。
しかし、大きな行事が終わって、仲良しグループを作るようになると、馴染めずに戸惑う子どもも。
また、9月などは長期休み後ということで、何の心配もいらなかった夏休みから、不安を感じる環境に戻らなければならない恐怖から、学校へ行きたくないという気持ちになってしまうそうです。
原因は大きく分けて4つ
登校しぶりの原因は大きく分けて4つあります。その4つの原因をご紹介します。
性格的なこと
登校しぶりや不登校につながるような場合、子供の性格も関係しているようです。
心配性、感受性が強い、繊細、完璧主義者、人の目を気にしがちなどが当てはまるようです。
その他にも、プライドが高い、集団生活が苦手、内向的、などの性格が登校しぶりや不登校と関係していることがあります。
環境の変化についていけない
登校しぶりで一番多いのが、入学したての新1年生です。
特に小学校入学は、大きな変化とみて間違いないでしょう。
幼稚園と小学校では環境が大きく異なります。
幼稚園にはなかった時間割や、新しい友達とのコミュニケーション、親と離れる時間の長さなど、子どもにとっては計り知れないストレスです。
これらの新しい環境についていけないことから、小学校1年生の新学期には登校しぶりをする子どもが多くいます。
また、2年生以降になっても、新学期にはクラス替えなど何かとストレスを感じやすく、環境の変化が大きく影響しているようです。
学校行事や授業に不安がある
集団で行動するのが苦手な子どもにとっては、運動会などのクラス全体で行う行事は楽しむことができません。
また、普段の学校生活でも、苦手な科目が多かったり、定期テスト、日直、委員会なども登校しぶりに影響する要因です。
大きな原因はない
登校しぶりに、大きな原因がない場合もあります。
これといった理由もないのに、登校しぶりをする子どもを見ると、親としては怠けていると感じるかもしれません。
しかし、決して怠けているわけではなく、漠然とした不安や細かなことの積み重ねだったり、子ども自身でも理由が分からないことも多くあるのです。
新学期の登校しぶりへの対応方法
登校しぶり状態になっている子供への対応方法について解説していこうと思います。
子供が思っていることを言葉にできるように練習する
親としては子どもに学校に行ってもらいたいと思うのは当然です。
そのためには、登校しぶりの原因をしらなければ、対処法も見つかりません。
登校しぶりをしている子供が、どんなことを考えているのか、どんなことで悩んでいるのかを話せる環境を作ってあげましょう。
食事中に、学校は楽しかったか、部活はどうだったか、といったように普段から会話をする機会を多く持つようにしましょう。
睡眠と食事は十分にとる
ストレス解消法の一つとして睡眠と食事が挙げられます。
身体が疲れていると、心も疲れてしまいますよね。
十分な睡眠は疲れを癒してくれますので、最低でも10時間以上は寝られるように消灯時間を考えてあげるようにしましょう。
バランスの良い食事をとることで、乱れた心を支えてくれますので、食事面にも注意してあげてください。
登校しぶりが出た状況を詳しく書き残す
登校しぶりが出たらノートなどに書き留めましょう。
登校しぶりの前日に何が起こったのか、子どもとの会話を思い出してメモしてください。
関係なさそうなことであっても、書いておくことが重要です。
次に登校しぶりが出た時の対応方法を考える資料となります。
担任の先生やスクールカウンセラーなどに相談する
学校しぶりは不登校とは違い、朝登校するまでにぐずり、最終的には学校へ行きます。
登校すれば楽しく遊んで帰ってくることもしばしばあります。
学校での状況はどうなのか、担任の先生と連絡を取り、把握できるようしておきましょう。
スクールカウンセラーが在中しているのであれば、利用するのもいいでしょう。
登校しぶりが出た日のことをまとめたノートは、カウンセラーにとっても重要になるでしょう。
なるべく学校へは行かせる
登校しぶりの場合、学校についてしまうと、楽しんで帰ってくるという特徴があります。
いじめなどの原因がない限り、できるだけ、登校するように促すようにしてください。
学校まで一緒に親が行き、校門で先生にバトンタッチする方法や、「今日の給食○○ちゃんの大好きな焼きそばだね!帰ったら教えてね。」など、学校でも楽しいことがあるというモチベーションを挙げるような声をかけてあげましょう。
まとめ
子どもの登校しぶりは親にとっては大したことがないように感じるかもしれません。
しかし、子どもにとっては大きなことであり、登校しぶりは何かしらのサインなのです。
明確な原因がない場合もありますが、子どもとの会話をできるだけ多く持ち、会話の中から登校しぶりの原因を探り、解決を導くようにしてあげましょう。
子どもの不登校が続いたら、
- 安易に休ませず、できるだけ登校させるようにする
- 性格が影響している場合は、性格改善を試みる
- 先生やスクールカウンセラーに相談する
など、子どもが自発的に学校に行きたいと思えるように、学校・家とで協力することが大切です。