小学生にとっての夏休みは、プールや海、花火大会に夏祭りと言ったイベントで目白押しの期間です。
その一方で夏休みの敵である宿題は毎年必ず出されます。
そして残念なことに、最近の小学生の夏休みの宿題は10年前の小学生の宿題に比べて増えているのです。
最近の小学生の夏休みに出される多い宿題について調査してみましょう。
目次
小学生の夏休みの宿題ってどのくらいが普通?
それでは一体小学生の夏休みの宿題ってどのくらいが普通なのでしょうか?
毎年与えられる宿題は他の学校の小学生の夏休みの宿題に比べて多いのでしょうか。
そしてどういった宿題が出されるのでしょうか?
その辺を調べてみました。
小学校低学年 夏休み宿題例
小学生の夏休みの宿題と一言で言っても、低学年と高学年では出される宿題の内容も量も違います。
低学年の夏休みの宿題として多いのは、漢字やひらがなドリル、計算ドリルと言った学校で習ったことのおさらいをする学習の宿題がまず出ます。
そして先生が作成した国語や算数のプリントが各10枚ほど渡されます。
小学校中学年 夏休み宿題例
小学生3年生になると低学年より夏休みの宿題は少し増えてきます。
ドリルは国語と算数の各1冊ずつ、先生のお手製のプリントが国語と算数で各10枚ほど。
その他に、読書感想文や習字、朝顔を育てて日記を付けたり、自由課題として好きな作品を作るなど低学年より量が増えてきます。
小学校高学年 夏休み宿題例
高学年になると、国語と算数の他、理科と社会のドリルが出されることがほとんどです。
また、中学校で学ぶ内容を少し先取りした内容のプリントが出されることもあります。
そして、自主学習ノートのように、自分で課題を見つけて自ら学習するという自分で考える思考を身に付けるための宿題もあります。
小学生の夏休みの宿題が多いのは何のため?
なぜ年々小学生の夏休みの宿題が増えているのでしょうか。
学校の先生も単に生徒を困らせたくて宿題を多く出しているのではありません。
むしろ、小学生の事を思っているからこそ、宿題が増えているのです。
皆さんも聞いたことがあるかもしれませんが、ゆとり教育の失敗が宿題増加の要因の一つです。
小学生6年生と中学3年生が対象となる2007年に復活した全国学力テストによって、教育現場に向けられる目がより一層厳しくなりました。
生徒の成績が悪ければそれだけ厳しい目が向けられるため、先生たちも必死で生徒の成績を良くしなければならず、自然と宿題が増えてしまうのです。
また、ITが向上したことにより、全てが数値化されるようになりました。
今まではベテラン教師が一人一人の生徒の成績や授業態度などを総合的に判断して、苦手科目を集中して勉強させていました。
しかし、ITが教育現場に導入されたことにより、ベテラン教師がいなくても、コンピューターが生徒一人一人の苦手科目を分析してくれるようになり、それに合った宿題をピンポイントで先生が出すことができるようになったのです。
小学生の夏休みの宿題は海外に比べて多い?気になる異国の状況
日本の小学生には夏休みの宿題は必ずと言っていいほど出されますが、アメリカなど海外ではどうなのでしょうか。
アメリカの小学生の夏休みの宿題
アメリカの小学生には夏休みの宿題はありません。
学校によっては、サマーリーディングと言って本を読むだけの課題が与えられることがありますが、基本的に宿題はありません。
自分で考えて、計画的に好きな勉強をするというのがアメリカの小学生の夏休みなのです。
フランスの小学生の夏休みの宿題
フランスの小学生の夏休みの宿題も、アメリカ同様にありません。
両親が本を買ってきて本を読ませたり、ドリルを買ってきてやらせると言ったことはありますが、学校から宿題としては与えられないのです。
中国の小学生の夏休みの宿題
中国の小学生の夏休みの宿題は日本と同様に、4教科のドリルにプリント、自由研究と言った日本の小学生と同じような宿題が出されます。
小学生の夏休みの宿題は日割りすれば多くない。計画的に進めるポイント
夏休みの宿題が増えたということは、上手に計算して夏休み中に宿題を終わらせる計算をしなければなりません。
夏休みの再度にまとめて宿題を終えるという悲劇を迎えないように、計画的に進めるポイントをお伝えしましょう。
宿題のページ数を日割りに
ドリルのページは大体30ページ程から構成されています。
つまり全てのドリルを1日1ページずつこなせば、問題なく夏休み中にドリルを完成させることができます。
また、プリントなどが出された場合は、例えば、プリント全教科で20枚であれば、2日に1枚終わらせるように頑張りましょう。
ドリルもプリントも1ページにつき、20分から30分で終わらせることができるでしょう。
つまり、1日1時間から2時間もあれば、確実に夏休み中に全ての宿題が終らせることが可能です。
夏休みの宿題対策
夏休みを遊びに使いたい気持ちは誰でも同じです。
しかし、毎日遊んでばかりで夏休みの宿題を後回しにして、夏休み最後の日が散々になってしまうのは、夏休みの思い出として悲しいですよね。
終業式の日に渡される宿題を見れば、確かに多いと感じるかもしれません。
しかし、先生は夏休み中に終わらせることができる量を与えています。
毎日ドリル1ページずつなど、計画的に宿題をこなしていけば、意外とあっという間に終わってしまいます。
もし、夏休みの宿題で1日がすべて潰れてしまうという場合には、月曜日は遊ばずに宿題をする日、土日は2時間だけ宿題をする、といったように曜日を決めて宿題を片付けてしまいましょう。
折角の夏休みですので、宿題を集中的にする日と遊ぶ日にメリハリをつけるようにしましょう。
まとめ
日本の小学生にとって、夏休みの宿題は避けては通れないものでした。
しかし、世界を見てみるとほとんどの国が夏休みの宿題はありません。
羨ましい限りですが、出されてしまった宿題をやらなければなりませんので、下記の注意点を守って効率よく宿題を終わらせるようにしましょう。
・計画を立てる
・宿題に集中する日を作る
・遊びとのメリハリをつける
計画を立てることによって、夏休みの最後の日に焦ることはありませんし、なにより、計画を立てるということを学ぶことができます。
大人になれば、計画を立てて仕事をすることが多くなり、その練習にもなります。
夏休みも目の前です。しっかり遊び、しっかり勉強しましょう。