テニスは、男の子だけでなく女の子にも人気のある習い事ですね。
近年では、大坂なおみ選手や錦織圭選手のように、日本人選手が国際大会で優勝・準優勝したことでさらに人気のスポーツに。
ですが、日本では中学校の部活で軟式テニスを始めて、高校生になったら硬式テニスに切り替えるというのが一般的。
今回の記事では、テニスがしたい子供が、何歳からどんなテニスを始めたらベストかまとめました。
テニスがしたい子供たちや親御さんの参考になれば幸いです。
目次
テニスを子供の習い事に!何歳から始めるのがベスト?
まず、だいたいのテニススクールの入会年齢は4歳前後です。
イギリスなどでは、小さな子供でも硬式テニスから始めます。
もし、テニスでプロを目指すなら、小さいころから硬式テニスを選択したほうがいいでしょう。
ですが、低年齢でトップだった選手のみがそのままトップクラスに残るとは限りません。
松岡修造選手などは、まず水泳で基礎体力を養い、テニスを始めたのは8歳くらいで、当初は週1回の頻度だったそうです。
ここでは、テニスをする目的と子供の運動神経の発達を軸に、テニスを何歳から始めるのがベストか記載しています。
プロを目指すなら8歳までに始めるのがベスト
今現在、プロとして活躍している選手を見ると、だいたい5、6歳から始めています。
スクールに通う前の4歳くらいから、ラケットを握り始めているケースが多いようです。
子供の運動神経の発達上、遅くても、8歳~9歳くらいまでには、テニスを始めることが子供のテニスの上達に有利に働くといわれています。
子供運動神経の発達は、3歳~11歳の間に約9割発達します。
この期間に、遊びやスポーツを通して、いろいろな動きをすることが、子供の運動神経を発達させる上ではとても大切だとされています。
テニスはラケットを使用するスポーツなので、ある程度、体が大きくならないと始めるのは難しいかもしれません。
そのため、6歳までは、テニスというよりも、ラケットを使った簡単な遊びや運動がほとんど。本格的なテニスや試合が始まるのは小学校に上がってからになります。
そして、運動神経が最も発達するのは、8~9歳です。
このころにやっと、コーチの指示したことが理解し、体現できるようになります。
ですので、運動神経が飛躍的に伸びるゴールデンエイジの8~9歳までには、テニスが本格的にできる環境を整えてあげるのが大切です。
その前までは、水泳などの全身運動を中心に、いろんなスポーツをさせてあげるのがいいといわれています。
また、テニスはスピン回転がかかるような打ち方ができることが非常に大切です。
そのような打ち方ができるようになるには、やはりコーチがついてないと難しいといえるでしょう。
テニスコーチを目指すなら高校生までに始めるのがベスト
中学高校大学と、学生時代の体育会系のテニスを始めるなら、10歳くらいから始めないと、ベンチで常に応援するだけになってしまうことも。
ですが、テニスのコーチを目指す、もしくは、大人になってもテニスを楽しみたいなら、高校生くらいから始めても支障はないです。
テニススクールのコーチは、必ずしも高いレベルは求められません。
楽しく、ラリーが続けられればOKなら、15歳以上や何歳から始めても、十分テニスは楽しめますよ!
子供のころからテニスをする効果
子供の運動神経は、大体3段階に分けられます。
基本的な動きを身に着ける3~8歳と、運動神経が飛躍的に伸びる9~11歳、運動センスや技術の9割が形成される12~14歳になります。
ここでは、子供のころからテニスをすることで、身に着けられる運動能力や精神面、知的能力などをまとめました。
総合的な運動能力アップの効果
テニスは総合的な運動能力を鍛えられる効果があります。
テニスは、動作としては、「走る・跳ぶ・打つ」の3種類を繰り返すスポーツです。
瞬間的に、ボールの速さと方向を判断する動体視力、走れるだけの体力、打ち返すための筋力をほぼ同時にこなし、しかもそれを継続することでゲームが成立します。
よって、テニスを通じて、瞬発力、判断力、分析力、イメージ力、持久力と自然と総合的な運動能力を高めることができるのです。
メンタル・精神力アップの効果
子供のメンタル・精神力が鍛えられる効果もあります。
テニスはペアもできますが、基本ひとりでプレーします。
自分のメンタル面を把握して、コントロールすることを学べるのは、テニスなどの個人競技ならでは。
精神力の強化や、メンタルコントロールのスキルは、スポーツだけでなく、仕事や私生活でも役に立つスキルです。
子供の頃から、テニスを通じて身につけておくことをオススメします。
戦略性など、知的な能力アップの効果
テニスをすると、戦略性がゲームの中で楽しく身につくことができる効果も。
テニスはどのタイミングで、どんな球を打つのかが非常に重要なスポーツです。ですので、相手との心理戦が非常に重要です。
ラリーの中で、相手との駆け引きや、瞬発的な思考力や戦略性を養うことができるのも、テニスで養うことのできるスキルや効果の一つですね。
最後に、テニスを子供の頃からする効果やメリットとして、テニスは一生続けることができる有酸素運動であり、いくつになっても誰でも試合に出ることができることです。
子供の頃から始めていれば、一定期間辞めていたとしても、大人になってからまた再開したり、楽しく続けられる可能性が高いです。
テニスは個人競技なので、自分の好きな時に、気軽に楽しめるスポーツであることも人気の秘訣ですね。
テニスがしたい!!費用・注意点まとめ
テニスは、色々な道具が必要になるなどのデメリットもあります。
そんなデメリットも理解して、子供にテニスを習わせるかどうか決めたいですね。
ここでは、テニスに関する費用と、けがなどの注意点をまとめました。
テニスをする費用・相場
テニスにはラケットやシューズなどの道具類が必要になります。
子どもの成長にともないラケットを買い替えたり、シューズを新調したりしないといけないので、その都度お金がかかります。
【ジュニアテニスラケット】
2~5歳向け/身長85~105㎝/19インチ
また、練習場所も限られています。
子どものテニススクールの月謝は、週一回のレッスンでだいたい5,000円~6,000円ほど。
さらに、プロになるために海外などへ留学すると、年間で100万円以上かかります。
注意点
テニス特有の怪我としては、テニス肘などが心配ですよね。
テニスの基本動作である「打つ」という動作は、やはり肘や腰へ負担がかかります。
軟式テニスをして高校から硬式テニスに転向して、フォームを変える必要があったり、試合前に練習をしすぎると、怪我の元に。
他の団体戦のスポーツと比べて、テニスは生涯を通じて楽しめるスポーツです。
体に負担のかからない、成長に合わせたボールやラケットを使って、怪我をしないように気をつけましょう。
まとめ
テニスは世界の中でも、している人口が多いスポーツです。
何歳から始めても、生涯を通じて楽しくできるスポーツですが、始めるなら子供の頃から始めたほうが上達も速いです。
プロを目指すなら、4歳頃から遊びで始めて、遅くても8歳くらいにはテニススクールなどに通うといいでしょう。
テニススクールのコーチやテニスを楽しむためなら、15歳くらいから始めても遅くないです。
総合的な運動神経や、メンタル強化、戦略性や協調性などの人間力が身につけられるのも、テニスの魅力ですね。
ぜひ、人生の楽しみの一つとしても、子供の頃からテニスを始めてみてはいかがでしょうか。