祭り

「祭」という漢字の成り立ちとは?3つのパーツが表す意味をご紹介

皆さん、「祭」という漢字からはどんなイメージを思い浮かべますか?

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明るいイメージだったり、楽しいイメージがありますよね。

今回は、そんな「祭」という漢字の成り立ちをまとめてみました。

本当の成り立ちを知ると「祭」という漢字のイメージが変わるかもしれませんよ。

 

「祭」という漢字は3つのパーツから成り立っている

「祭」は3つのパーツから分かれていることが分かります。

それぞれに意味があり、それが組み合わさった時に元々の「祭」の漢字の意味が分かります。

それではパーツを1つ1つ、ご紹介していきます。

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現代で使われる『祭』という漢字の意味

まずは、現代で使われている『祭』の意味についてまとめてみました。

  1. 神をまつる
  2. 先祖を、物を具えてまつる
  3. まつり
  4. 記念、祝賀などのために行う行事(日本特有の意味)

この中の①神をまつるという意味に捕捉すると…

「飲食物などを供えたりして儀時期を行い、神を招き、物事がうまくすすむように祈る」

という事です。

これからご紹介する、祭りの成り立ちに一番近いのは①の意味です。

しかし、日本人には④の意味がとても強いのではないのかなと思います。

 

左上のパーツ

月という漢字を斜めにしたようにも、カタカナのタの字に1つ点が付いたようにも見えるこのパーツ。

これは、一体何を表しているかというと、なんと「お肉」です。

この漢字が出来た当時お肉は、それはそれは貴重なものでした。

 

右上のパーツ

これは、『手』を表しています。

『祭』の字の中では『又』とはちょっと違うのですが、『又』の変形したものが『祭』に使われているので、『又』つまり「手の形」を表しているのです。

 

下部のパーツ

このパーツは、神様へのお供え物を置く台(テーブル)を表しています。

『示』の下の3本はテーブルの脚を表しているのです。

よ―く観察するとそれぞれ本当にそのように見えてきますね。

 

合わせた時の意味

よって、今までの3パーツを合わせた意味は、

『手でお供え物を置くテーブルの上に何かを置く形』という意味になります。

また、貴重なお肉を神様に供えて、神様に願い事を聞いてもらう儀式のことを『祭(さい)』と言いました。

そして、その願いをかなえてもらえるかを「まつ」が、日本語の「まつり・まつる」という読み方の語源となったのです。

 

祭は会意文字

『祭』という漢字は、漢字の成り立ちから、会意文字に分類されています。

会意文字とはどんな文字なのか、簡単にご紹介します。

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会意文字とは

元々ある象形文字や指事文字などを2つ以上組み合わせて、元々のパーツとなった漢字の意味とは別の意味を表すこととなった漢字のことです。

ちなみに…

  • 象形文字は、目で見えるものを線で描いた絵を元に作られた漢字
  • 指事文字は、形として表しにくいことを点や線で示し、それを元に作られた漢字

のことをそれぞれ言います。

 

祭以外の会意文字とは

会意文字は結構身近にあって、少ない画数でも会意文字となる事が多数あります。

今回は、簡単な漢字を3つご紹介しておきます。

  • 千:『人』と『一』を合わせて、「人はたくさんいる」という意味になり、『千』と言う漢字ができあがりました。
  • 岩:『山』と『石』を合わせて「いわ」という意味を表します。
  • 明:『日』と『月』を合わせて「あかるい」という意味となります。

※『明』は一見『日』は太陽のことを表しているように見えますが、実は『窓』を表すので、「窓から月の光が入る」から、「明るい」という意味になったのだと考えられています。

 

祭が入った漢字の意味

『祭』という漢字が入った、別の漢字って結構ありますよね。

その漢字たちの意味とは一体どんなものなのか、調べてみました。

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『際』は会意文字ではなく、形声文字です。
漢字の部首は「こざとへん」で、その「こざとへん」の意味は「きわ」、「境目」、「触れあい」です。

「こざとへん」が付いただけで、漢字の意味はだいぶ変わってきます。

その例をいくつかご紹介すると…

  • 人と人が触れあう事、「交際」
  • 物事とのふれあい方を、「実際」
  • 他人と触れあう自分の領域を、「分際」
  • 水との境目を、「水際」

とそれぞれ言います。

 

『察』も、形声文字です。

部首は「うかんむり」で、その意味は、「見抜く」「曇りがない」「よく見る」という意味を持っています。

この「うかんむり」が付くだけでこちらも『祭』とは全然違った意味を持ってきます。

その例として

  • 深くまで見抜くことを、「洞察」
  • 注意を与え、鋭く見抜く力を持った機関を、「警察」
  • よく調べて考えることを、「観察」
  • 見通しが良いことを、「察しが良い」

と言いますよね。

『祭』とはだいぶ違った意味となるのが漢字の面白い所です。

 

まとめ

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  • 『祭』の本当の意味は、「神様に私たちの貴重なものをささげる」というものです。
  • 『祭』は会意文字と言い、その成り立ちは複雑です。
  • 『祭』という漢字が入っている漢字は、『祭』とは全然意味の違う漢字になります。
    『祭』という漢字は3つのパーツからそれぞれの意味を足して新しい意味を作っています。

そんな、漢字の作り方を色々調べてみるのは楽しそうですよね。


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