新学期にお子さんが不安定になってしまわないか、元気に学校へ行ってくれるか、心配に思う親御さん、いらっしゃいませんか?
子供はなぜ、新学期に不安定になってしまうのでしょうか。
その理由と、新学期に不安定になってしまっているお子さんが出すSOSのサインについてまとめていきます。
そして、そんな子供たちに親がしてあげられる事はどんな事なのかをお伝えします。
目次
新学期に不安定になってしまう理由とは何?
まずは、新学期に不安定になってしまう理由についてご紹介していきます。
節目の時期についていけない
幼稚園から小学校へ入学する、クラス替えがある、引っ越しなど、生活環境がガラッと変わる時期に、子供は不安定になりがちです。
幼稚園の時はバスや親の送り迎えがありますが、小学校の場合は一人で登校することがほとんどです。
一人できちんと学校に行けるか不安に思う子供も多いようです。
また、今まで仲良かった友達とクラス替えで離れ離れになってしまうと、新しく仲良い友達が作れるかな、と心配になってしまうのです。
今まで慣れ親しんだ環境が変わると、不安定になってしまうものです。
大きな学校行事に不安を感じる
新学期には、新しいクラスメイトと親睦を深めるためのオリエンテーションや修学旅行といった学校行事が控えています。
これらの行事を楽しみにしている子供がいる一方、得意ではない子供にとっては不安を感じる要素なのです。
友達ができるか・クラスに苦手な子はいないか不安
学校でお友達ができるかどうか、また苦手な子がいないか、というのは新学期に気になるポイントですよね。
クラスメイトの中に仲良い友達がいるかいないかによって、この1年間の生活が変わると言っても過言ではないからです。
新しく築く友達関係に不安を感じている子供も沢山います。
新学期の時期は両親や兄弟にも変化があるから
また、新学期を迎えるのは自分だけではありませんよね。
家族にだって新学期は来ますし、同じような不安を抱えているかもしれません。
その不安が子供に伝わることで不安定にさせている可能性もあります。
子供は大人が思っているより敏感です。大人の不安を子供は感じ取ってしまうのです。
【新学期に不安定】子供からのSOSとは?いつもと違う行動には注意を!
それでは、子供にどんなSOSサインが出ると、注意が必要なのかをまとめていこうと思います。
表情などの感情面の変化
子供からのSOSで一番簡単に見つけることができるのは、外部的な変化です。
例えば表情や感情に変化があった場合、何かしらのSOSを発しているのかもしれません。
- 感情の起伏が激しくなった
- 反抗したり、癇癪を起こしたりすることが多くなった
- 無表情になった
- 無口になった
- 否定的な言葉を発するようになった
このような状態が続いたら、注意深く観察してあげてください。
体調や身体的な変化
精神的なストレスは体にも変化をきたすことがあります。
- 発熱や腹痛などが多くなった
- 吐き気がある、実際に吐いてしまうことが増えた
- チックなどの症状が出始めた
- 食欲不振
- 睡眠不足
このような症状は、単なる風邪ではないかもしれないということを頭に入れておいてください。
行動面での変化
学校内外を通して、行動によってSOSが分かる場合もあります。
- 挨拶をしてくれない、またはしてくれても声が小さい
- 友達とかかわろうとしない
- 幼児退行のような行動を見せるようになった
友達と遊ぶのが好きだったのに急にかかわりを持たなくなったり、挨拶をしなくなったり、今までの行動と明らかに違うように感じたら、子供のSOSなのかもしれません。
子供が不安定になってしまったら?親が子供にしてあげられる事とは?
子供が不安定になっているとき、親はどんな事をしてあげられるのかをご紹介していきます。
スキンシップを積極的にとる
お子さんの年齢が小さいうちは、スキンシップをとるという方法はとても有効です。
子供の年齢が低ければ低いほどスキンシップを多く取ってあげましょう。
子供はスキンシップを取ってもらうことで、安心感を生み出しますし、精神的にも安定してきます。
生活のリズムを整えてあげる
朝はしっかり起きて、ご飯を食べる、など基本的なところから生活リズムを見直していきましょう。
忙しくて朝ご飯を取らない子供もいますが、できるだけ朝食を食べるようにさせて、そのためには早起きをさせるなど、生活リズムを整えてあげましょう。
不安定になっていることを責めない
親がつらい状況になってくると、ついつい子供を責めてしまいがちですよね。
自分に余裕がないことと子供は全く関係がないことです。
子供が不安定になっていても、責めることはせずに、一生懸命寄り添って話を聞いてあげてください。
登校渋りが激しいときには無理をさせない
本当にどうしても学校へ行かないと言っている場合は、お休みするのも一つの手だと思います。
「甘えたらだめ!」と無理やり頑張らせるのは、かえって逆効果になることもあります。
無理して学校に行くことで、精神がより不安定になってしまっては意味がありません。
子供の気持ちと逆の行動は子供を苦しめるだけです。
栄養面のサポートも!
GABAやビタミンB群は、ストレスに良い栄養素です。
ストレスに強い体を作ってあげることも大切です。
新学期に対する不安を完全に取り除くことは出来ないかもしれません。しかし、食生活を見直すことによって、ストレス耐性のある体を作ることが可能です。
野菜や果物を意識的に摂取できるように、バランスの良い食事を作ってあげてくださいね。
まとめ
新学期には生活環境がガラッと変わることも多く、不安定になる子供も沢山います。
不安定になる理由は人それぞれ異なりますが、早めに子供のSOSを見つけてあげることで、解決方法は広がってきます。
SOSの一例として、
- 無表情になるなど表情の変化
- 風邪っぽい状態が続くなど体調の変化
- 挨拶をしなくなるなどの行動の変化
が挙げられます。
それらの変化が出たからといって、すぐに子供がSOSを発しているわけではありませんが、長く続くようであれば、注意してみてあげるようにしてください。