夏の強烈な日差しと、まとわりつくような熱気に、大人も子供も、もうぐったり…。
今すぐ、冷たくて綺麗な川の流れに身をひたして、思いっきりはしゃぎたい!
心も体も、リフレッシュしたい!
そんな願いをかなえてくれる場所が、群馬県ならば、たくさんありますよ。
群馬県は清流の宝庫
群馬県は、県土の約80%を山や丘陵が占める、豊かな自然に恵まれた地域です。
そんな山々から流れてくる綺麗な水が、いくつもの清流となって、県内を流れています。
その中から、川遊びの楽しめるスポットを、いくつかご紹介しましょう。
関東一の清流・神流川(かんながわ)
群馬県の清流といえば、まずは神流川でしょう。
神流川は、その水質の良さから『関東一の清流』と呼ばれています。
その源流は、環境省から『平成の名水百選』にも選ばれるほどの、綺麗さなのです。
冷たく澄んだ川の水には、イワナやヤマメなどの川魚が棲み、釣り人を楽しませてくれます。
川遊びの際でも、シュノーケルで川底をのぞけば、アユやハヤ、カジカなどの、小型の魚を見ることもできるそう。
そんな神流川の川遊びスポットといえば、なんといっても、最上流の上野村です。
上野村役場や、宿泊施設『ヴィラせせらぎ』、温泉施設『しおじの湯』の近辺などは、訪れやすいスポットとして人気を集めています。
いずれも自然のままの川のため、遊ぶ時には注意が必要ですが、比較的水深の浅いところが多く、流れも緩やか。
恵まれた自然環境の中で、のんびりと綺麗な川を満喫できるでしょう。
また、上野村に隣接する神流町では、夏になると例年、町の主催するイベント『神流の涼』が催されています。
岩場から川にダイブできる、飛び込みゾーンがあったり、浅い水辺では、流れるプールのようにして遊べたりと、川の様々な表情が楽しめます。
タイヤチューブの無料貸し出しや、マスのつかみどりがあったりと、小さな子供から大人まで、思う存分、清流に親しむことができる仕掛けがいっぱいです。
(※2020年夏の『神流の涼』は、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、開催中止となりました)
アクティビティ大充実・みなかみ
谷川岳のふもとにあるみなかみは、首都圏の水源として有名な、利根川の最上流に位置しています。
そのため、冬に降り積もった大量の雪が解けだす季節、みなかみは利根川の迫力ある水流で、絶好の川下り系川遊びスポットとなります。
数人でボートに乗り込み、流れの激しい川をチームで下る『ラフティング』。
体ひとつで、天然の地形がつくるウォータースライダーのような、沢を下っていく『キャニオニング』。
その他にも、川専用のボディボードを使った『ハイドロスピード』など、多様なスタイルで川を遊びつくすことができます。
少し、ハードルが高いような気がするかもしれませんが、みなかみには、こういったダイナミックな川遊びを安全に楽しめるよう、いくつものツアー会社があるのです。
必要な装備のほとんどは、ツアー会社のほうでレンタルの用意をしてくれているので、持参するのは水着やタオルなど、最低限のものだけ。
地形を知りつくした、ツアー会社の運営するツアーに参加すれば、こういった非日常なアクティビティにも、安心&気軽にチャレンジできますね!
みなかみ(利根川)の川遊びアクティビティ主催会社一覧
https://sotoasobi.net/activity/canyoning-showerclimbing/3/10/1
小さな子供も安心・川場清流公園
日本百名山のひとつ、武尊山の南麓に広がる川場村にあるのが、川場清流公園です。
その名の通り、清流である一級河川の薄根川で、遊ぶことができます。
川だけがあるというタイプの公園ですが、そんなふうに自然のままの姿を生かしつつも、安全に遊べるような配慮がなされています。
そんな川場清流公園は、小さな子供に川遊びの楽しさを教えてあげるには、最適な場所です。
小さい子供用に整備されたという『せせらぎ水路』は、水の勢いを調整してあるため、おだやかな流れになっています。
また、川へ入る際に下りていきやすいよう、階段が整備されているのも、転びやすい子供を連れた親にとっては、とてもありがたい心配りですね。
澄んだ川の水には、小さい川魚が泳いでいるのも、よく見られるそうです。
川遊びをしながら、自然の生き物にも触れられたなら、子供も大喜びに違いありません。
穴場清流スポット・倉渕せせらぎ公園
高崎市の北西部にある倉渕町。
倉渕せせらぎ公園は、町を流れる相間川のほとりに広がっています。
県内最長のローラースライダーなど、遊具が充実した公園ですが、川遊びスポットとしては意外と穴場のようです。
公園横を流れる相間川の水は、川底が透けて見えるほどの透明度。
真夏でも驚くほどの冷たさで、つらい暑さもひととき忘れさせてくれます。
さらに、苔がなく、すべりにくいことも、川遊びをする上では高ポイントですね。
川には、流れを制御するための堰がつくられているため、遠く下流まで流されるといった心配は少ないようです。
浅いところでは、未就学児の子供でも、安心して遊ばせてあげられます。
もっとアクティブに遊びたい場合は、川上の方まで行くと、天然のプールのような、泳げるスポットもあります。
また、器具や食材を自分で持ち込めば、川の横で自由にバーベキューをすることもできたりと、いろいろな楽しみ方のできる公園です。
川遊びの必需品とは?
基本的に、川の近くには、必要なものを調達できるお店や、自動販売機がない場合が多いです。
だからこそ、川遊びの準備は、万全にして訪れたいもの。
では、どんな準備があると安心なのか、具体的にみていきましょう。
川遊びの持ち物
川には、日差しを遮るものがないことが多いので、帽子や、ウォータープルーフの日焼けどめは、必ず用意しましょう。
日よけのできる、パラソルや簡易テント、タープなどがあると、ゆったりと休憩でき、川遊び時間を満喫できますね。
また、海と違って、川には虫がいますので、虫よけスプレーや、刺されてしまった時のかゆみ止めの薬なども、用意しておくと安心です。
川まわりの岩や木の枝などで、思わぬ怪我をすることもありますので、消毒液やばんそうこうも、持っていくといいでしょう。
ペットボトルの真水を持っていけば、のどが渇いた時だけでなく、怪我をした時にも、傷を洗い流すために使えます。
そして、何と言っても、川遊びはとってもお腹がすきますので、食べ物の用意もお忘れなく!
川遊びの服装
川遊びというと、服装はラフな水着をイメージしますが、日焼け対策の意味だけでなく、虫さされ対策としても、長袖のラッシュガードは必須です。
洋服のままで遊ぶという場合は、綿などの水を含みやすく、乾きにくい素材のものは避けます。
特にジーンズは,濡れると重くなり、歩くことすら困難になりますので、川遊びには不向きです。
軽くて乾きやすい、ポリエステルなどの化繊の服を選びましょう。
足元は、水中でも脱げにくい、ウォーターシューズ(マリンシューズ)が最適です。
ウォーターシューズは、靴底にすべりにくい加工が施されているので、川底の石にすべってあわてるといったこともありません。
濡れてもいいという手軽さにつられて、サンダルを履いて川に入ることはおすすめしません。
水中で簡単に脱げてしまうサンダルは、流されてしまったりして、思わぬ事故やトラブルのもとになりがちだからです。
まとめ
群馬県の清流で、川遊びのできるスポットをご紹介しました。
行ってみたいと思う川はありましたか?
綺麗な空気の中、大自然の恵みである美しい水を存分に楽しむ川遊び。
どうぞ安全に、おもいっきり満喫してみてくださいね!