いつの時代も、電車は、子供の夢の乗り物ですね。
そんな『子鉄』の子供を持つ、お父さん・お母さん。
お子さんの、お気に入り電車スポットは、どんなところですか?
いろんなタイプの『子鉄』さんに、おすすめの電車スポットを、集めてみましたので、是非、次の休日の計画に、活用してみてくださいね!
【なお、情報は記事掲載時のものですので、実際に行かれる際には、必ず施設の公式サイトなどで、最新の情報をご確認してから、お出かけください】
目次
テーマパーク派の子には、このスポット
鉄道博物館や資料館などの、電車に特化した施設は、全国に数多くあります。
その多くでは、実際に使われていた車両に、触れることができたり、シミュレーターによる、運転体験ができたりと、他では味わえない、電車の楽しみ方が、用意されています。
電車好きの子供にとっては、一日かけて楽しめる、まさに『電車のテーマパーク』ですね。
鉄道博物館(埼玉県・さいたま市)
まずは、メディアで取り上げられることも多く、2004年の開館以来、幅広い年齢層に人気を博し続けている、さいたま市の鉄道博物館の、ご紹介です。
この鉄道博物館の特長は、なんといっても、電車への関わり方の、多彩さでしょう。
体験プログラムでは、複数の運転シミュレーター体験の他に、自分でミニ電車の運転操作をして、実際に動かすことができたり、車掌としての仕事を、体験できたりもします。
また、珍しいところでは、みどりの窓口の業務体験や、自動券売機できっぷを買う体験まで、できてしまうのです。
魅力的な内容の博物館だけに、週末や連休には、大混雑しますが、とにかく電車が好きで、電車に関わる仕事に憧れているという子供には、最もおすすめできるスポットでしょう。
東武博物館(東京都・墨田区)
アクセスが良く、ほど良い規模の施設で、ゆったりと電車を楽しみたいという親子には、東武博物館がぴったりです。
東武スカイツリーライン東向島駅を出たら、すぐ隣が目的地です。
東武鉄道の走る、関東平野をイメージした、巨大ジオラマに、電車とバスの運転シミュレーションと、電車好きのツボを、しっかり押さえています。
この博物館の目玉は、『ウォッチングプロムナード』。
駅の隣という、特別な立地を活かし、東向島駅のホーム下から、普段は見ることのできない車輪やモーターなど、実際に走っている電車の下部を、じっくりと、観察することができるのです。
電車の車両に、興味津々な子供の、好奇心を刺激する、東武博物館です。
電車とバスの博物館(神奈川県・川崎市)
こちらは、東京都と神奈川県を走っている、東急電鉄の博物館です。
★電車とバスの博物館
https://www.tokyu.co.jp/museum-2/index.html
こちらの博物館も、東急田園都市線・宮崎台駅の改札の目の前にあり、雨の日でも傘要らずという、子連れには嬉しいアクセスです。
目玉は、なんといっても『キッズシミュレーター』でしょう。
自分で色や模様をデザインした車両を、シミュレーター画面の中で、運転することができるという、珍しいアトラクションなのです。
しかも、デザインした電車は、1枚200円でペーパークラフトにでき、家に帰ってから、組み立てて遊ぶことも可能なので、記念にもなりますよ。
リニア・鉄道館(愛知県・名古屋市)
蒸気機関車・新幹線・リニアと、過去から未来に渡る車両に、触れることのできるのが、リニア・鉄道館です。
★リニア・鉄道館
http://www.kyotorailwaymuseum.jp/
ここでは、めったに見られない、新幹線の線路などの安全を点検する車両、『ドクターイエロー』を見ることができるので、是非チェックしてみてください。
また、『超伝導リニア展示室』のミニシアターは、リニアのスピードを疑似体験できるため、貴重なスポットということで、話題になっています。
外に展示されている、新幹線の中では、自由にお弁当を、食べることができますので、親子でちょっぴり、旅気分を味わってみるというのも、良いのではないでしょうか?
京都鉄道博物館(京都府・京都市)
京都鉄道博物館は、2016年に誕生した、国内最大級の、鉄道博物館です。
★京都鉄道博物館
http://www.kyotorailwaymuseum.jp/
多彩な車両展示と、シミュレーター群は、もちろん人気の的ですが、注目していただきたいのが、蒸気機関車エリアです。
なんと、本物の蒸気機関車の牽引する『SLスチーム号』に乗って、約10分のSLの旅を味わえてしまいます。
動いている所を見るだけでも、テンションが上がる、蒸気機関車に、実際に、乗車までできるというのは、子供にとっても、大人にとっても、忘れられない体験になりそうですよね。
また、『SLスチーム号』の線路と平行して、JR嵯峨野線や京都線、東海道新幹線の走る線路がありますので、タイミングが合えば、それらの電車と並走…なんていうラッキーも、あるかもしれません。
走っている電車が見たい!電車見学スポット
電車好きの子供は、実際に走行している電車を見ているのも大好き。
線路沿いで、時間を忘れて電車に見入っちゃう派の子供には、こんなスポットがおすすめです。
下御隠殿橋(東京都・荒川区)
JR日暮里駅北口を出てすぐの、下御隠殿橋(しもごいんでんばし)。
普通の跨線橋でありながら、通称『トレインミュージアム』とも呼ばれている理由は、見られる電車の種類の多さと、その本数の多さです。
下御隠殿橋の下には、なんと14本もの線路があり、1日に20種類の電車が、約2500本も走っています。
山手線や高崎線といった在来線から、東北・上越・長野新幹線まで、ほとんどひっきりなしといった頻度で、行き交う電車を見ることができるのです。
これだけの数の電車を見られる場所は、なかなか無いので、子供は夢中になって、時間を忘れてしまうこと、間違いなし。
ちなみに、橋の一部に、バルコニー状の見学スポットが、しつらえてありますが、ベンチや椅子などはありません。
飛鳥山公園(東京都・北区)
JR王子駅の中央口を出ると、もう左手に見えているのが、飛鳥山公園です。
電車の見える、飛鳥山の山頂へは、『アスカルゴ』という、無料モノレールに乗って行けます。
この、モノレールに乗るというステップも、電車を見る前の子供のわくわく感を、さらに盛り上げてくれそうです。
山頂には、ウッドデッキがあり、そこから東北新幹線、北陸新幹線などを、見ることができます。
ここには、テーブルと椅子がありますので、空いていれば、そこでお弁当を食べたりもできるのが、嬉しいですね。
また、ウッドデッキの手前にある、遊具エリアの一角には、SLや都電の車両展示もあり、中に入ってみることもできますので、合わせて楽しむのがおすすめです。
飛鳥山公園は、桜や紅葉などの、鑑賞スポットとして、とても人気の高い公園でもあり、その季節には、連日かなり混雑しますので、ご注意くださいね。
梅小路公園(京都府・京都市)
2019年開業の新駅・JR梅小路京都西駅からすぐの、梅小路公園にも、電車の見られる人気スポットがあります。
公園の端にある、『こうえんのえき』という、JRの線路に面した場所には、ベンチがあり、そこに座って、ゆっくりと、行き交う電車を、眺めることができます。
ここでは、JR在来線と東海道新幹線、貨物列車まで見られますが、他にもなんと、先ほどご紹介した『京都鉄道博物館』からやってくる、蒸気機関車の牽引する『SLスチーム号』も、見ることができるのです。
ちょうど、この『こうえんのえき』あたりで、『SLスチーム号』が一旦停車し、蒸気を吐き出すということですので、その珍しい光景には、子供も大人も、大興奮です。
また、園内を走るチンチン電車に、乗ることができたり、古い市電を利用した、売店があったりと、電車好きの子供を飽きさせない、お楽しみがいっぱいのスポットです。
フォレオ大津-里山(滋賀県・大津市)
大津市の商業施設『フォレオ大津-里山』の2階には、新幹線展望テラスがあります。
★フォレオ大津-里山
https://otsu.foleo.jp/shop/?search=floor-2
このテラスには、屋根がついていますので、雨の日でも、安心して、心ゆくまで、新幹線の往来を、堪能することができるのです。
視界が開けている上に、少し高い場所から、見下ろせるので、走ってくる新幹線の、迫力ある姿が、ばっちり見られます。
商業施設の中なので、トイレや、飲み物などの買い出しも心配ないというのも、子供連れには、ポイントが高いスポットです。
山陽新幹線記念公園(兵庫県・西宮市)
阪急甲東園駅から、徒歩10分の、山陽新幹線記念公園も、新幹線を見ることのできるスポットです。
この公園は、山陽新幹線が通る、六甲トンネルの東入口の、真上にあります。
つまり、高速でトンネルに出入りする瞬間の、新幹線の姿を、真上から見下ろせるという、滅多にない、貴重な見学ポイントなのです。
タイミングが合えば、トンネルに入っていく下り新幹線と、トンネルから出てくる上り新幹線が、すれ違う瞬間を、見ることもできるのだそう。
かなり迫力のある光景ですが、目の前にはしっかりと金網が張られていますので、小さな子供連れでも、安心して見学できます。
なお、公園という名前はついていますが、遊具などは無く、ついでに遊んでいくというプランには、向きませんので、ご注意くださいね。
変化球!?必見・穴場スポット
テーマパーク系・見学系以外にも、電車の世界を楽しめるスポットはあります。
ちょっと意外な場所かもしれませんが、知っておくと、『親子鉄活動』のバリエーションが増えて、さらに楽しめるのではないでしょうか?
旧万世橋駅(東京都・千代田区)
旧万世橋駅は、かつて、JR中央線の神田駅と御茶ノ水駅の間にあり、昭和18年に廃止された、万世橋駅を、再生させた施設です。
当時使用されていた階段が、原形に近い形で、復元されていたり、当時のホームが、展望デッキやカフェとして、整備されていたりと、歴史ある鉄道施設を、大切に、現代に甦らせてくれています。
ここでの一番のおすすめは、なんと言っても、その展望デッキ『2013プラットフォーム』。
ガラス張りの、展望デッキのすぐ横を、JR中央線の快速電車が、猛スピードで走り抜けていくのを、見ることができてしまうのです。
間近に感じるその迫力には、電車好きの子供ならば、思わず歓声をあげることでしょう。
辻堂海浜公園(神奈川県・藤沢市)
その名の通り、湘南の海沿いにあって、夏はジャンボプールで賑わう、辻堂海浜公園ですが、実はその中にも、知る人ぞ知る、鉄道好きの子供大喜びの、スポットがあるのです。
★辻堂海浜公園・交通展示館
http://www.kanagawa-park.or.jp/tujidou/kotutenji.html
こちらの一番人気は、鉄道模型ジオラマです。
好きな車両を選んで、大きなジオラマの中を、自分で走らせることができるというのが、子供にはたまらなく嬉しいことでしょう。
また、本物の電車の運転席を使用した、運転シミュレーターもあり、こちらも人気です。
広々とした公園の中にあるため、この交通展示館だけでなく、遊具エリアで遊んでみたり、交通公園で乗り物に乗ったりと、一日かけて楽しめるというのも、おすすめのポイントです。
辻堂海浜公園は、県立の施設なので、交通展示館の利用は、中学生以下の子供ならば、無料というのも、ちょっと嬉しいですね。
房総中央鉄道館(千葉県・いすみ市)
房総半島にある、いすみ鉄道大多喜駅近くにも、良い穴場スポットがあります。
こちらの鉄道ジオラマは、通常よくある、ガラス越しの展示ではないため、間近に見られて、臨場感があると、とても評判です。
また、ちょっと変わったところでは、鉄道関連部品などの、販売を行っていて、気になったものを、その場で買うこともできます。
そんな房総中央鉄道館へは、是非、いすみ鉄道に乗って、訪れてみてください。
いすみ鉄道は、レストラン列車の運行などの話題で知られ、鉄道好きに、根強い人気を誇っている、ローカル線です。
豊かな自然に恵まれた路線ですが、特に春先には、菜の花の咲き乱れる中を、走り抜けるという、珍しい光景が見られるので、特におすすめです。
尚、房総中央鉄道館は、土日祝日のみの開館となっていますので、ご注意ください。
プラレールショップ東京店(東京都・千代田区)
最後は、ちょっと変化球なスポットとして、東京キャラクターストリートの中の、プラレールショップのご紹介です。
東京キャラクターストリートは、東京駅八重洲口にある、有名なキャラクターグッズ専門店街ですが、その中にプラレールショップがあります。
それほど広くはない店内ではありますが、子供が夢中になる、本格的なジオラマがあったり、月替わりで内容の変わる、ミニイベントが毎日催されていたりと、行くだけでも、十分楽しめるスポットに、なっているのです。
もちろん、プラレールの品揃えは、無いものがないというほど豊富。
ここでなければ買えないという、限定商品のプラレールもあります。
子供におねだりされることは、避けられないかもしれませんが、プレゼントやご褒美をあげてもいいなと思っているのでしたら、これほど最適なスポットは、ないかもしれません。
【まとめ】
- テーマパーク派
鉄道博物館(埼玉県・さいたま市)
東武博物館(東京都・墨田区)
電車とバスの博物館(神奈川県・川崎市)
リニア・鉄道館(愛知県・名古屋市)
京都鉄道博物館(京都府・京都市)
- 走っている電車が見たい!電車見学スポット
下御隠殿橋(東京都・荒川区)
飛鳥山公園(東京都・北区)
梅小路公園(京都府・京都市)
フォレオ大津-里山(滋賀県・大津市)
山陽新幹線記念公園(兵庫県・西宮市)
- 変化球!?必見・穴場スポット
旧万世橋駅(東京都・千代田区)
辻堂海浜公園(神奈川県・藤沢市)
房総中央鉄道館(千葉県・いすみ市)
プラレールショップ東京店(東京都・千代田区)
以上、3つのタイプに分けて、電車好きの子供が喜ぶ、お出かけスポットを、ご紹介しました。
気になるスポットは、ありましたか?
もしも、訪れてみたいスポットが、見つかったのならば、是非訪れて、親子で一緒に、電車を通じた、楽しい思い出を、作ってくださいね。
きっとそこには、大きくなっても心に残る体験が、待っていますよ。