新学期を不安に思うことは当たり前で、どんな子でも大小の差はあれ、不安に思うことはあるはずです。
どんな悩みを中学生は抱えているでしょうか?
また、その悩みを家庭内で軽減してあげることはできるのでしょうか?
中学生が抱える悩み、そして、そのためにできる対処方法をご紹介します。
最後に、どんな子が不安を感じやすいのかまとめておきます。
目次
【新学期が不安】中学生が抱える悩みとは?
まずは、中学生がどのような悩みを抱えているのか、調べてみました。
友人関係
中学生が抱える悩みで一番多かったのが、友人関係です。
新学期にはクラス替えを行う中学校も多く、新しく友人関係を築くことができるか、クラスに馴染むことができるか、といった不安を抱えるようです。
特に、中学一年生の場合は、様々な小学校から集まった生徒で新学期を迎えることになります。
小学校で仲良かった友達と離れ離れの中学校になってしまうこともありますよね。
誰も友達がいない状態で迎える新学期。不安で仕方がないと思うのは当然です。
部活関係
中学生になって初めて部活に入る子多いと思います。
入りたい部活と親の意見が食い違ってしまい悩んでしまう中学生もいます。
運動部に入りたいと思っていても、既に受験を視野に入れている親からは、少しでも勉強に有利になるような部活を勧められたり、入る部活について親と意見が合わないこともあります。
また、部活内に経験者がいて、その人との差が怖いという不安を感じる中学生もいるようです。
勉強関係
小学校でもテストはありますが、中学生になると、テストの内容が小学校に比べて一段と難しいと感じるようになる生徒が多いようです。
テストのための勉強もしなければなりませんし、早ければ高校受験や大学受験を考えた勉強も同時進行でしなければいけない場合もあります。
また、部活との両立も考えなければいけません。
勉強についていけるか、という不安を抱えている中学生もたくさんいるのです。
新学期に向けて家庭内で取り組みたい不安への対処方法
子供が不安になっている今こそ、家庭内でできる対処方法について考えていきましょう。
生活リズムを整える
まずは、生活リズムをしっかり整えてあげることが、1番大事なことです。
中学生になると、部活や塾など学校以外でも忙しくなります。
子供だけで生活リズムを整えることができる程、大人になってはいません。
そのため、就寝時間やご飯の時間、勉強時間などに声掛けしてあげるなど、一日の時間でメリハリをつけられるような生活リズムを整えてあげると良いでしょう。
子供が安心する言葉で話し合う
私たち誰もが承認欲求を持っています。
小さな変化に対して子供が安心する言葉で、子供の行動を承認してあげてください。
特に中学生の多感な時期には、子供へ話しかける言葉遣いが重要です。
ネガティブな言葉を使わずに、ポジティブな言葉を選んで声をかけてあげましょう。
自主学習を習慣づける
中学になり勉強が難しいと感じる子供も多いはずです。
学校だけでは勉強が追い付かず、家でも予習や復習をしなければいけないことが多々あります。
そのため、家庭内で勉強の習慣づけが大切になってきます。
夜ご飯を食べる前には宿題を終わらせるといったように、決められた時間には勉強をするという習慣にしていきましょう。
新学期に不安や疲れを感じやすいのはどんな子供?
最後はどんな子でも不安はありますが、それを余計に大きく感じてしまう子供の特徴をまとめてみました。
性格面
感受性が強い
人の気持ちを察して行動できるというメリットがある一方で、周囲に対して敏感すぎるため、自分でも知らぬ間に疲れが溜まってしまったり、不安を感じてしまうのです。
負けず嫌い
どんなことでも負けることを嫌うことは良いことです。
それだけ一生懸命に向き合っている証拠です。
しかし、負ける状態に対して人一倍ストレスを感じやすいため、疲れやすいのです。
ショックなことがあると長時間引きずってしまう
繊細な心の持ち主に多いのが、ショックを引きずってしまうということです。
気持ちの切り替えが苦手な場合、すぐに前向きになることができません。
気持ちを切り替えるまでの時間に、色々なことを考えすぎてしまい、余計に不安になってしまうのです。
学校面
学校行事が心配
運動会やオリエンテーションなど、学校には様々な行事があります。
しかし、大人数で行動することを苦手とする中学生にとっては、決して楽しみにしている行事ではなく、むしろ苦痛でしかありません。
苦手科目が2つ以上ある
一般的に苦手科目が2つ以上あると、勉強が苦しくなると言われています。
新学期なのに、中には既に高校受験に腰を据えている生徒もいて、行きたい高校に行けないのではないか、という不安を感じる生徒も。
親友と呼べる子がまだいない
友達もいるし、一緒に行動する人もいるけれど、親友と呼べる子がいない生徒は、すべてを打ち明けることができる人がいないという状態です。
つまり、何か大きな悩みを抱えていても相談できる相手がいないため、ストレスを抱えやすくなってしまいます。
話しやすい先生がいない
子供が相談したいと思うのは友達だけではありません。
中には先生に悩みを打ち明けたいと思う中学生もいます。
一番信頼できるはずの先生が話しやすい雰囲気の先生でないと、相談しにくいですよね。
そういった環境も子供にとっては、非常に大きな悩みなのです。
家庭面
学校生活のことで、親に本当のことが言えない
学校生活での悩みを親に言えないという中学生はたくさんいます。
親を悲しませたくない、反対されたくない、など打ち明けることができない理由はさまざまです。
しかし、打ち明けることができる自然な環境があれば、子供もいつかは打ち明けようという気持ちになるかもしれません。
まとめ
過去を振り返ってみれば、私たちも新学期に不安を抱えていたはず。
今考え直すと、何で悩んでいたかさえ分からないくらい些細なことだったかもしれません。
しかし、当時は誰にもその不安を打ち明けることができず、心の中で思い悩んでいたのだと思います。
実際に新学期を迎えようとしている中学生は、
- 仲良い友達が出来るか心配
- 入りたい部活があるけれど親に反対されないか心配
- 勉強についていけるか不安
などの悩みを抱えています。
少しでもこれらの悩みを解決してあげられるように、親御さんの協力が大切になってきます。
親はいつでも子供の味方であるという安心感を持たせてあげてください。
きっとその安心感から子供も心の成長が出来るようになるはずです。