皆さん、『春うつ』という言葉、ご存じでしょうか?
あまり馴染みのない言葉かもしれませんね。
まずは、春うつとは何か、その原因について解説していきます。
また、春うつになってしまう前にできる事をご紹介します。
新学期に病んでしまう前に、学校で対処できることについてもまとめておきます。
目次
【新学期に病む】春うつとは何?その原因も一緒に調べてみました
まずは、春うつとはどんな症状なのか、原因は何なのかを解説していこうと思います。
春うつとは?
春うつとは、新しい生活や環境に対する緊張や不安からくるストレスに心と体が疲れてしまい、自律神経やホルモンのバランスを乱してしまうことを言います。
一般的なうつ病と症状の違いはありませんが、新学期などの環境の変化の多い春に発症することから、春うつと呼ばれています。
春うつになってしまう原因とは
春うつの原因は大きく分けて3つの原因があると言われています。
原因1. 学校の変化
新学期になると、新しい学校に馴染まなければなりませんし、今まで構築した人間関係とは違う新たな人間関係を作らなければなりません。
そういった学校の変化が春うつの一つの原因と言われています。
原因2. 気候の変化
春の朝・夜は寒く、昼間は暖かいですよね。
この激しい寒暖差は、自律神経を乱し、心身の不調にもつながってしまいます。
また、花粉症も近年では原因の一つとされています。
原因3. 生活環境の変化
新学期にあたり、一人暮らしや寮生活を始める人もいるでしょう。
また身近なところでいえば電車通学になり、満員電車で学校までの長距離を耐えなければいけなかったり、そのために今までより1時間早起きしなければならなかったり、生活環境の変化が出てくるようになります。
このような環境の変化は大きなストレスを感じる原因となります。
新学期に見られる春うつにならないための対処方法
春うつにならないための対処方法をご紹介していきます。
しっかりと食事をとる
食事は誰もが毎日行うものです。
自分の体は自分の食べた物で作られていると言われている程、バランスの良い食事をとることがとても大切な事です。
バランスの良い食事だけでなく、積極的にとってほしい栄養素もありますので、ご紹介しておきます。
うつ病に効果的な栄養素として有名なのはオメガ3です。
鯖、秋刀魚、鰯などの青魚にはオメガ3が多く含まれており、これらを摂取することで、不安症状が軽減されると言われています。
その他にも、卵や魚介に含まれるタンパク質、大豆製品や乳製品に含まれるビタミンB群、長芋、昆布、緑黄色野菜に含まれるミネラル、などが効果的な栄養素です。
もちろん一日三食食べることが重要なのは、言うまでもありませんよね。
できるだけ早寝早起きを心掛ける
睡眠不足は精神面への影響が大きいです。
しっかりと睡眠時間をとることと、朝日を浴びることがとても重要です。
早起きして朝日を浴び、充分な睡眠で体と脳の疲れをリセットすることで、自律神経が安定してきます。
新学期の忙しい時期だからこそ、早寝早起きの習慣を身に付けるようにしましょう。
頑張りすぎない
頑張ってこそ、良い友達関係を築くことができるかもしれません。
しかし、その頑張り方が重要なのです。
スタートの時期だからと言って、すべてにおいて頑張りすぎてしまえば、疲れてしまい、しまいには心が折れてしまします。
そのためには、頑張り過ぎないことが大切なのです。
自分は大丈夫と思っても、知らないうちに少しずつストレスは溜まっていくものです。
新学期で新しい友達と話が合わなくても、合わせてしまうことってありますよね。
この合わせてしまうことが頑張りすぎているのです。
頑張らないのではなく、頑張りすぎない、これが重要なのです。
新学期に病むほど心が疲れてしまう前に学校でやるべきこと
新学期に本格的に病んでしまう前に自分でも実践できる事についてまとめておきます。
保健室やスクールカウンセラーを上手に活用する
最近では学校でも精神面へのケアに力を入れてくれる学校も増え、学校内にカウンセラーさんがいるはずです。
カウンセラーさんはいつでも相談者の味方をしてくれ、悩みを聞いてくれるはずです。
こんな小さな悩みは相談するのが恥ずかしい、きっとカウンセラーさんも聞いてくれない、と思うのではなく、小さな悩みのうちに早めに行くのがとても大切です。
身近な人へ相談する
身の回りの状況をしっかり把握できている人への相談も有効だと思います。
学校の先生だったり、友達だったり、親でも構いません。
自分が一番信頼している人に相談してみましょう。
話すことで心が軽くなる場合もありますし、その人から自分が思いつかなかった解決策が出るかもしれません。
学校は無理して行かない
どうしても今日は学校へ行けない、というときには、思い切って休むのも良い手だと思います。
無理して学校に行き、余計に心身を病んでしまっては本末転倒です。
どうしても行けないと感じたら、無理せず休んでしまいましょう。
まとめ
新学期が始まる日本の春は、寒暖差も激しく、体調が付いていけないだけでなく、環境の変化が起こる季節でもあり、心もその変化についていけないことがあります。
誰もが外部で変化が起こると、その変化に馴染むように努力をします。
しかし、上手に対応できないと、自律神経が乱れてしまい、心身共に症状が出てしまいます。
新学期の忙しい時期だと、自分でも気が付かないうちにストレスを溜めてしまうことがありますので、頑張り過ぎないことを意識するようにしましょう。