学校へ行けない子供を持つ親御さん、お子さんの事心配ですよね。
今回は、学校へ行けないお子さん・親御さんの意見をまとめ、その対処方法についても紹介していこうと思います。
また、学校へ行けない理由がHSCの場合はどのように対応していけばいいのかご紹介します。
目次
【新学期】学校に行けない子供とその親の意見まとめ
まずは、学校へ行けない子供たちの意見と、その親御さんの意見をまとめてみました。
子供たちの意見
まずは子供たちの意見をまとめてみました。
クラスメイトに会うのが嫌
いじめを受けているのであれば、そのように答えてくれると思います。
しかし、ただなんとなく「会うのが嫌」ならば友達との集団生活で起こる、ちょっとした気持ちのすれ違いが原因の場合があります。
学校へ行きたいのに行けない自分が嫌になる
自分を責めている例は、深刻な悩みの始まりだと思います。
行きたくなるような学校を見つけるか、自分の事を責めないであげられるように、大人が働きかけるのが必要です。
先生が贔屓するし授業が分かりにくい
先生との相性がとても悪いようです。
年度の中で担任の先生を変えることはできませんが、贔屓をしたりするようであれば、担任の先生を通さずに、学校側へ話をしてみるのも有効だと思います。
親たちの意見
それでは、学校へ行けない子を持つ親の意見をまとめてみましょう。
また学校に行かない日が来るんだと憂鬱な気持ちになる
親は「学校へ行かせなくてはいけないという気持ち」が大きくあります。
また、学校からの声掛けなどは逆に親のプレッシャーになることもあるようです。
その狭間にいる親は、自分の考えをしっかり持って行動するのが良いと思います。
まず、優先すべきことは子供の事だという事を忘れないようにしましょう。
新学期から学校へ行けばいいのに…考えすぎずに行ってみればいいのに…
親の気持ちとして、とても共感できます。
新学期という節目を利用して、学校へ行けば実は楽しく過ごせるのではないかというものです。
学校へ行けないときの4つの対処方法
子供たちの意見が分かったところで、どのように対処していけばいいのか、その方法をご紹介していきます。
①強制的に行かせようとしない
学校へ行くことを嫌がっていたら、強制的に行かせるのはあまりおススメしません。
もしかしたら、学校へ行くのが嫌なのは今日だけかもしれないですし、明日になったら元気に登校してくれることもあります。
時には、休ませてあげることも大切です。
②体調不良の場合は病院へ連れていく
頭痛や腹痛を訴えている場合、それが心因性のものなのか、何かの病気なのか家庭では判断ができません。
頭痛や腹痛など体調不良を訴えているのであれば、一度病院へ連れていきましょう。
子供本人もなぜ頭が痛いのか、おなかが痛いのか、理由がわかれば、きっとすっきりとするでしょう。
③学校側ときちんと話し合いをする
学校へ行けない子供への対応をするのは、親だけでは限界があります。
そこで重要なのが、子供が学校へ行けない場合は、学校とも連携しながら子供を登校できるようにしてあげる事です。
登校班を作って学校へ行っているのであれば、高学年の班長さん達にお願いしてみるのもとても有効だと思います。
筆者の私も、実は、新学期に学校へ行けない子供でした。
でも、同じ登校班の6年生のお姉さんが、毎日遅刻ギリギリまで付き添ってくれて、いつしか自分一人でも学校へ行けるようになりました。
そんな成功体験もありますので、親だけで頑張るのではなく、学校側と話し合い力を貸してもらうのが良いでしょう。
④本人のリズムで学校へ行かせる
そして、これも重要なのが、学校へ行くペースを本人に任せるということです。
学校へ何とか登校できるようになったものの、毎日は難しかったり、午後からじゃないと行けなかったり、子供なりのペースがあると思います。
最初の内は、そのペースに合わせて学校へ登校するのが、その後の学校生活に慣れるために大切です。
【番外編】学校へ行けない子の中にはHSCの可能性がある?
そして、番外編として学校へ行けない理由が実はHSCだという可能性があるので、その特徴や、対処方法をご紹介していこうと思います。
HSCとは何?
性格特性(気質)の一つで、わかりやすく言うと「繊細な人」を指します。
子供はHSCと表記しますが、大人はHSPと表記します。
繊細だということで、集団生活がしんどかったり、生きづらさを感じたりすることがあります。
なんと、人口の2割ほどいると言われています。
最近は、「繊細さん」という言葉で少しずつ浸透してきているようですが、まだまだ、知られてないことが多いです。
HSCの4つの特徴
HSCには4つの特徴があります。
この特徴の4つ全てに当てはまるとHSCの可能性が高いそうですので、気になる方はチェックしながら読んでみてください。
志向が複雑でよく考えたうえで行動する
調べごとを入念にしたり、お世辞にすぐ気づいたりします。
また、行動する前によく考えたのに、踏み出せないような人が当てはまります。
刺激に対して疲れやすい
「刺激に対して疲れやすい」という典型的な例として
- 混雑する場所が嫌い
- 人付き合いに疲労感を持ちやすい
- 他人の言動に影響を受けやすい
というのが挙げられます。
相手の気持ちに影響されやすい
例えば、
- ドラマなどの登場人物に感情が入ってしまう
- 他人が怒られている時に、自分も怒られているような気持になる
などが、挙げられます。
また、相手のしぐさや表情を読み取り、マイナスな感情を持たれているんじゃないかと気にしてしまうという傾向もあります。
あらゆることに対して感受性が強い
例えば、
- 家電製品の動作音が気になる
- 明るさが苦手
- 体臭や口臭に敏感
- 肌への肌触りが気になる
などの特徴があります。
HSCの子供が自分や親とできる対処方法
それでは、色々なものに敏感で生活がしにくいと思っている子供や、その親ができる事がないのか、4つ対処方法をご紹介していこうと思います。
カウンセリングを受けてみる
心理カウンセラーや、臨床心理士などのカウンセリングを受けてみることは、とても有効だと思います。
HSCは精神疾患ではありません。
精神科を受診する必要もないので、もしかしたら子供がHSCではないかと思っているのであれば、気軽にカウンセリングを受けてみるのが良いでしょう。
学校にスクールカウンセラーが常にいるのであれば、そちらを活用するのも良いでしょう。
自分のための安全基地を作る
安全基地とは、「心の拠り所」を指します。
では、子供によって一番の心の拠り所はどこだと思いますか?
それは、親の存在です。
親は、子供が心の拠り所だと思えるように、常日頃から信頼関係を築いていくのが大切です。
しかし、安全基地に依存しすぎるのもよくありません。
そのあたりの線引きは、きちんと考えて接するように親御さんのほうが気を付けてあげてください。
無理のない範囲で刺激になれるようにする
刺激を避けて生活をするのは、日常生活を送る上で大切です。
ですが、刺激を避けすぎることで、さらに刺激に弱くなってしまう事もあるようです。
なので、無理のない程度に刺激に対しての訓練を続けることは大切です。
スルーすることを覚える
他の人の言動に敏感なHSCの子供たちですが、実はその言動に振り回される必要がない場合が多数あります。
子供のうちは、どの項目をスルーしてもいいのかわからないと思います。
そんな時は、親子の会話の時間をとって、スルーしてもいいことを見つけてあげるのが良いでしょう。
まとめ
- 新学期、学校へ行けない子供たちやその親の意見は色々ありますが、共感できる部分も多数ありました。
- 学校へ行けない子供たちへの対処方法は、時には他の人の助けが必要なこともあります。
- HSCの可能性があるお子さんでしたら、その症状を緩和できるようにカウンセラーへの相談も必要です。
「学校へ行けない」には、子供一人一人に何かしらの理由があります。
親ができる事は、その理由に寄り添ってあげる事だ思います。