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韓国の祭祀料理はとんでもない品数!さらにアレンジ料理もご紹介

世界各国でさまざまな食文化があります。

韓国での祭祀は「チェサ」と呼び、祭祀料理を「チェサバンチャン」と呼ぶそうです。

祭祀料理の数が多く、興味をひかれるものが多いでしょう。

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韓国の祭祀とは?

韓国 祭祀 料理 パンチャン

祭祀(チェサ)とは、一言で表すなら「儒教式の先祖供養」ととらえると良いでしょう。

長男が家をつぐものと考えられているため、取り仕切り全てを任されます。

時期は旧正月・秋月・そして曾祖父、祖父、父それぞれの命日にも行うのです。

命日に行う場合、命日の午後0時から1時の間に行う風習が根強くあります。

祭祀(チェサ)の際に準備する祭祀料理(チェサバンチャン)は、唐辛子やニンニクを一切使いません。

韓国と言えばこれら香辛料のイメージが強いだけに、そのギャップを感じることでしょう。

多くの料理は基本的な薄味で構成されるのです。

華やかな色味のある食べ物を避けます。

 

祭祀料理の並べ方

祭祀料理(チェサバンチャン)には、並べ方にも決まりがあります。

そして、1つ1つの料理にも意味があるのです。

日本でお正月におせち料理を食べることを思い出してみてください。

1つ1つに意味が込められています。

それと同じなのです。

そこでここでは、祭祀料理(チェサバンチャン)の並べ方についてまとめていきます。

韓国 祭祀 料理 色々

 

1列目:ごはん、汁物

1列目にごはんや汁物を置きます。

先祖の霊から最も近いものに、ごはんや汁物など最も慣れ親しんだものを配置するのです。

秋夕の際には「松餅」を。ソラソルの場合には「トックッ」も配置します。

左から順番に汁物・ごはん・餅、トックッを並べていきます。

 

2列目:魚、肉、ジョン(チヂミ)

2列目に魚、肉、ジョン(チヂミ)を置きます。

一番左に肉を置きます。

肉料理は牛もしくは豚の串焼きなどが多いでしょう。

動きが鈍い動物を使うめたに、西に置くという文化があるのです。

その次に魚です。

ぴょんぴょんと跳ねるものは東に置くという風習から来ています。

頭の部分が東に来るように配置。

ジョン(チヂミ)は、背中側を表にするように一番右側に配置をします。

 

3列目:肉、野菜、魚入りの汁物

汁物は以下の3種類準備をします。

  • 肉入りの汁物である肉湯(ユッタン)
  • 豆腐や野菜の汁物である素湯(ソタン)
  • 干した魚が入った汁物である魚汁(オタン)

香辛料を使用せずにあっさりと仕上げます。

肉・野菜・魚というそれぞれの味わいを活かしたものを備えるのです。

韓国では「保養食」と呼ばれる汁物。

左から肉湯・素湯・魚湯の順番になるように配置します。

 

4列目:魚の干物、ナムル、キムチ、シッケ(甘酒)

4列目には魚の干物ナムル、キムチ、シッケ(甘酒)を置きます。

配膳は左から、以下の順番です。

  • 干物
    左頭にしておきます。
    ファンテポと呼ばれる干した「タラ」を使用することが多いでしょう。
  • トラジのナムル
    トラジとはキキョウの根を指します。
  • シラヤマギクのナムル
  • ワラビのナムル
  • キムチ
    ナバッキムチと呼ばれる、塩味が付いているキムチです。
    唐辛子などの香辛料は一切使われていません。
  • シッケ
    韓国ならではのお茶です。
    米を麦芽で発酵させて作ります。
    伝統茶の1つです。

 

5列目:果物、木の実

最後の列は左から以下の順番で具たものや木の実を並べます。

  • ナツメ
    1本の木に多くの実を結ぶことから、子孫繁栄を意味する。

  • 皮を剥いて配置します。
    先祖と子孫の硬いつながりを意味しています。

  • 時間をかけて実を結ぶ柿。
    さまざまな苦労や経験を積んで実を結んでいくという意味があります。

 

まとめ

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  • 韓国での祭祀と料理について知ると、国の食文化が見えてくる
  • 配置や食材にも意味があり、人々の願いや気持ちがこもっている
  • 基本的に薄味なので、アレンジをすると美味しく食べることができる

日本にいると、他国の食文化に触れる機会が少なくなります。

お隣の国である韓国の、祭祀料理について知ることで一層の興味が沸いてきます。

また、興味があれば実際に祭祀料理をアレンジして美味しく韓国の食文化に触れてみてください。


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