子供には、人間が持つ本来の「相手を思いやる心」や「忍耐力」「危険を察知し回避する力」を習得して欲しいですよね。
今だからこそ、子供にオススメしたい習い事が武道です!
今回は、子供が武道を習い事にすると得られるメリットと今人気のある武道、そして、子供の習い事を選ぶ際の注意点をお話したいと思います。
目次
子供の習い事に武道を選ぶメリット
子供に武道を習わせるメリットはなんでしょうか?
もともと武道は、稽古や練習を通して人格形成を目的としているということがポイントです。
そのため、日々の鍛錬によって体を強くするとともに精神も鍛え、さらに礼儀作法を学ぶことでお互いを尊重し、感謝の気持ちを忘れない人格を形成していくことができます。
ついつい忘れがちな挨拶もひとつの礼儀作法、将来社会に出たときに一番大切なものかもしれません。
ここではさらに詳しく武道を習うメリットをご紹介します。
礼儀礼節を学べる
本来武道における礼儀礼節とは、相手を尊重し敬意を示す態度そして感謝の気持ちを示すこと。
一歩間違えると相手に怪我を負わせてしまうこともある武道では特に、相手を思いやる心が養われます。
武道でよく使われる「礼に始まり、礼に終わる」と言葉は、挨拶の大切さを説いているように思われがちですが本質は少し違います。
もちろん、稽古の最初と最後に行う挨拶は、稽古場や先生、同じ生徒同士を敬う立派な礼儀作法のひとつ。
この礼儀礼節は、子供が大きくなって社会生活を営む上で、スムーズな人間関係を築く力にもなるでしょう。
精神的な強さが身につく
どんな習い事をするにしても、練習や稽古、試合をしていく中で思い通りにならないことも多いと思います。
ですが、武道では、試合結果はどうであれ最後まで取り乱すことなく、相手への敬意と感謝の気持ちを忘れないということも教えられています。
これも礼儀作法のひとつで、感情を自分でコントロールする力や精神的な忍耐力が身につけることにつながりますね。
習い事によっては柔軟性を鍛えることも!
武道は特に肩甲骨と股関節、膝関節を動かす動作が多く、その周りの筋肉や腱がよく伸びることで、ケガを回避できる可能性が高まると言われています。
体の柔らかさは、スポーツにおいては筋力や瞬発力、持久力などに直結していることが多いですが、メリットはそれだけではありません。
柔軟性のあるしなやかな体づくりはケガの予防にもなるのです。
最近では、「まっすぐに立って、膝を曲げないように上体を前に倒して床に手をつく」ことが出来ない体の硬い子供が増えています。
子供に人気がある武道4選とその内容
最近では住宅街でも空手道場の看板をよく見かけるようになりました。
私も一度だけ子供たちを連れて体験教室に参加したことがありますが、大人でも背筋がスーッと伸びるような雰囲気でした。
空手の他にも次のような武道の習い事が人気のようですよ。
空手
空手には、「極真会館」や「正道会館」など直接突きや蹴りをするフルコンタクトのものから、直接打撃をしないノンコンタクトの寸止め空手などさまざまな流派があります。
当然何を重視しモットーとしているかも流派によって異なるためよく調べることも必要ですし、体験教室で雰囲気をみてみるとよいでしょう。
【対象年齢】幼稚園年中さんくらいから
【月謝】3000円~8000円
【用品】防具や道着、5000円~10000円程度
柔道
柔道でまず稽古するのが「受け身」だと言われていますが、これは人の痛みを知るとともに、大きなケガから身を守ることに繋がりますね。
他の武道より相手と直接稽古をすることが多いことも柔道の特徴です。
【対象年齢】小学校1年生くらいから
【月謝】1000円~5000円
【用品】
道着5000円~10000円程度
帯1000円
剣道
高い瞬発力や反射神経が必要とされる剣道はまず足さばきが肝心とされ、竹刀を持つのはそれからと言われています。
また、警察署でも「少年柔剣道教室」が開かれているところもあり、上記の柔道や剣道が他の教室よりお安く通うことができます。
【対象年齢】小学校1年生くらいから
【月謝】1000円~5000円
【用品】
竹刀1000円~2000円
道着と袴4000円~5000円
防具一式30000円程度
合気道
他の武道を違い力比べの要素が少なく基本的に稽古のみなので、比較的ケガをするリスクも低いのが特徴。
最近では護身術のために女性が習い始めることも多い合気道、親子で始めるのも楽しいかもしれませんね。
【対象年齢】小学生1年生くらいから
【月謝】2500円~6000円
【用品】道着5000円~10000円程度
なお、道着に関して「剣道」はとても分かりやすいですが、「空手」「柔道」「合気道」は同じようで同じではありません。
袖や裾の長さ、生地の厚さが違っていて、その武道に適した仕様になっています。
でも、子供の道着として「空手着」を選んでおくと、サイズアウトで買い替えの時に比較的安価である点と、洗濯した時の乾きやすさの点でメリットがあるという情報もみられましたよ。
子供に習い事をさせる際の注意点
子供と仲の良い友達がやっているからとか、何となく男の子らしく女の子らしくなって欲しいからなど、習い事をどうしようか考えるきっかけはたくさんありますよね。
でも、子供の習い事は、必ずしもさせなくてはいけないものではありません。
子供に習い事をさせる際の注意点をまとめてみましたよ。
子供の意思を尊重する
一番に考えてほしいのは子供の気持ち。
好奇心が旺盛な子供ほどやったことのない習い事には興味津々、すぐ「やってみたい!」と言うでしょう。
でも実際始めてみると、ちょっと違う・・・
ということも多いと思いますが、無理して続けても楽しくはありません。
子供の意思を尊重して、そこは割り切って別の習い事にシフトすることも大切です。
反対に、「どの習い事もやりたくない」という子供もいますよね。
子供は正直ですから、興味がないことを無理やりやらされても身につく訳がありません。
まずは色々な体験コースや期間限定で開催される教室などに顔を出してみてはいかがでしょう?
子供の「やってみたい!」が見つかるかもしれませんよ。
親の負担も考慮する
習い事によっては、遠距離の送迎や当番などの運営の手伝いが必要なこともあります。
また、用品一式を揃えるとかなりの出費になりますし、試合や発表会などに参加するだけでも費用がかかるケースも。
子供の習い事に対して、時間や金銭的なサポートがどれくらい必要か前もって確認するとよいですよ。
まとめ
【子供の習い事に武道を選ぶメリット】
- 礼儀礼節を学べる
- 精神的な強さが身につく
- 習い事によっては柔軟性を鍛えることもできる
【子供に人気がある武道の習い事】
- 空手
- 柔道
- 剣道
- 合気道
【子供に習い事をさせる際の注意点】
- 子供の意思を尊重する
- 親の負担も考慮する