初節句を迎えるご家庭では、いつから雛人形を飾るか、悩んではいませんか?
今回は、初節句ではいつから雛人形を飾るのか、その次の年はいつから飾るのかなど、雛人形を飾るタイミングをメインに解説していこうと思います。
また、出したらしまわなければならないのが雛人形ですよね。
しまうタイミングはいつ頃なのかについてもまとめていこうと思います。
目次
【雛人形はいつから飾る】初節句ではお正月明けの早い時期から飾ろう
初節句では、雛人形を長めに飾るのが一般的なようです。
また、初節句という特別な節句にはどのような意味が込められているのかご紹介します。
1月半ば過ぎに飾る場合が多い
実は、雛人形を飾る日は決まっていません。
なので、初節句であれば、1月半ば過ぎに飾り、雛人形を長く楽しんでも良いのです。
ちなみに、雛人形は誰が購入するのが一般的だと思いますか?
昔ですと、母親の両親が購入するのが一般的でした。
それは、雛人形も嫁入り道具の1つとして考えられていたからです。
しかし、現在ではそのような考えも薄れ、柔軟な対応が取られるようになり、両家の親がお金を出し合い、購入することが多くなってきているそうです。
また、最近では、雛人形は自分たちで購入するという家族もいるそうです。
色々な人の思いが詰まった雛人形ですので、初節句では早めに飾り、長く楽しんでみて下さい。
初節句に込められた意味
そんなお祭りには、「災いや病などから守ってくれますように」という願いが込められており、女の子は3月3日に雛人形を、男の子は5月5日に五月人形を飾ります。
昔は、子供が成人するまでに亡くなってしまう事が珍しくありませんでした。
初節句に飾る人形には、「子供への災厄を引き受けてくれるように」という意味もあるようです。
初節句以降の年に雛人形を飾るのが良いとされる日にち
初節句も終わり、その次の年からはいつ雛人形を飾るか迷いますよね。
なので、ここからは「雛人形をどれくらいの時期に飾るのか」についてご紹介します。
立春から2月中旬にかけて
立春とは2月4日、節分の次の日のことを言います。
節分で豆をまき、鬼(厄災の意味もある)を払った後に飾るのが、良いタイミングと言えます。
また、ひな祭りは桃の節句とも言い、春の節句です。
春の節句なので、春が来たことを知らせる立春は雛人形を飾るのに、とても良い日だと思います。
ですが、2月4日に必ず飾るのが良いというわけではありません。
下記にて、もうひとつ、良いタイミングついて紹介しているので、ぜひ続きを読んでみて下さい。
二十四節気の「雨水」
皆さん、二十四節気とは何かご存知でしょうか?
二十四節気とは、太陽の動きを元に1年を24等分して、季節の節目を表す言葉を付けたものです。(例:立春や、夏至、秋分、冬至など)
そこで今回、雛人形を飾るのにおススメしたい二十四節気は「雨水」です。
「雨水」は「雪から雨へと変わり、降り積もった雪も解けだす頃」という意味です。
昔から、農耕の準備を始める目安として、使われてきました。
また、「雨水」に使われている漢字の「水」は命を象徴する源です。
水神の弥都波能売神(みつはのめのかみ)は豊穣をもたらす農耕神とされており、子宝や安産の神としても信仰されています。
このようなことから、「雨水」に雛人形を飾ることが、良縁に繋がるという逸話があるのです。
毎年2月18日か19日が「雨水」なので、目安にしてみるのはいかがでしょうか。
雛人形をしまう時期はいつがいい?
最後に、雛人形はいつしまうのが良いのか、まとめていこうと思います。
雛人形をしまうリミットは2週間
2週間のタイムリミットを設けたのは、天気が関係してくるからです。
下記にて天気についてまとめてありますので、参考にしてみて下さい。
天気の良い日を選ぶこと
雛人形は繊細で、湿気にとても弱いものです。
冬の間は天気のいい日であれば、湿度も低く雛人形を片付けるのに最適です。
もし、湿度の高い日に片づけてしまうと、人形にカビやシミがつく原因ともなります。
3月3日が過ぎたら一刻も早く片付ける、というのも良いのですが、2週間を目安に天気の良い、湿度の低い日を狙って片づけるようにしましょう。
迷ったら「啓蟄」の日を目安に
「啓蟄」とは、二十四節気のひとつで、「冬ごもりしていた虫が穴をあけて地中に顔を出す(段々と温かくなる)時期」とされています。
日付で言うと、3月6日頃のことを指します。
二十四節気上では、啓蟄は雨水の次の節目となります。
この節目を出来るだけ超えずに、雛人形を片付けるのが良いとされています。
もし、お天気が良さそうならば、季節を感じながら片づけをするのも良いと思いますよ。
雛人形をいつまでもしまわないと婚期を逃すは迷信?
雛人形をいつまでもしまわないと婚期を逃すというのは、迷信です。
「雛人形をいつまでも片づけられないようだと、きちんとした女性になれないよ」というしつけの意味が込められた、言い伝えです。
雛人形には、その他にも、言い伝えがいくつかあります。
例えば、桃の節句でもあるひな祭りは、雛人形に子供の穢れを移し、厄を払うという行事でもあります。
雛人形を片付けるという事が、その穢れを払うのと同じ効果があるとされています。
そうしたことから、いつまでも雛人形を片づけないでいると、人形に移したはずの穢れが、子供へ戻ってくるという考え方があるのです。
どちらにしても、言い伝えですので、気にしすぎることはありません。
それよりも、大切な雛人形をきれいな状態で、毎年飾り続けるためには、天気の様子を見てしまう日を見極めるのが大切でしょう。
まとめ
- 初節句では、1月半ばから雛人形を飾って楽しんでも良いそうです。
- それ以降の年は、立春や雨水など、日本が昔から大切にしてきた季節感を意識しながら、雛人形を飾るのも良いでしょう。
- 雛人形をしまうのは、雛人形を長く大切にするためにも、良い天気で湿度が低い日にしまうようにしましょう。
今回、雛人形やひな祭りについてご紹介しましたが、昔の人がいかに大切してきた行事であるのかが、分かりましたね。
これからは、伝統を大切にしつつ、雛人形を飾ってみて下さい。