「可愛い子には旅をさせよ」と言う言葉がありますが、果たしてこの言葉は今の時代に合っているのでしょうか。
昔は知らない人でも声を掛け合い、お互いに助け合う環境がありましたが、最近ではむしろ、他人から話しかけられても相手にしないという風潮があるようです。
確かに犯罪が巧妙化しており、事件や事故に巻き込まれないようにするためには、自分で自分を守ることが必要ですよね。
そんな中、子供一人で新幹線に乗せて旅をさせることについて、皆さんはどのようにお考えですか?
子供の成長には必要だと思う人もいれば、子供一人で新幹線に乗せるのは危険だと反対する人もいます。
今回は様々な意見を、新幹線1人旅賛成派と反対派に分けてご紹介していこうと思います。
また、もし新幹線で1人旅をするのであれば、どのような注意点があるのかも一緒にご紹介していきます。
目次
新幹線に子供一人で乗せるのに賛成意見
「可愛い子には旅をさせよ」に賛成の人は、どういう意見を持っているのでしょうか。
まずは、子供の新幹線1人旅に賛成の意見をまとめてみましたので、ご紹介します。
グリーン車に乗せるのであれば1人で乗せても良いかもしれない
子供一人で新幹線に乗せるのは、どんな親御さんでも不安ですよね。
飛行機であれば、フライトアテンダントが子供一人で乗っている場合、注意して目をかけてくれますし、乗り過ごす心配もありませんが、新幹線の場合、車掌さんが常に注意してくれるわけでもありませんし、乗り過ごす可能性もあります。
しかし、新幹線であってもグリーン車であれば、飛行機のフライトアテンダントの如くグリーンアテンダントと呼ばれるグリーン車に乗務する客室乗務員がいます。
あらかじめ子供一人で新幹線に乗ることをグリーンアテンダントさんへ伝えておけば、注意してみてくれます。
また、子供が困った時、誰にも助けを求めることが出来ない普通車より、乗務員に助けを求めることが出来るグリーン車を選ぶのも良いかもしれないですね。
新幹線の乗車時間が短いのであれば、乗せても良いのではないか
子供はいろいろなことに興味を持ちます。
新幹線の乗車時間が長ければ長いほど、子供が興味を引くものは沢山出てきてしまいます。
そのため、長く新幹線に乗っていると、本来降りる駅で降りることを忘れてしまうことがあります。
また、一人で乗車している時間の長さ比例して、犯罪や事故に巻き込まれてしまう可能性も比例して高くなります。
そのため、一人でいる時間が短い場合や、乗り過ごしないようにするためには、乗車時間が短い距離への旅であれば良いのかもしれません。
親の勇気が足りないだけ、子供はやってみれば出来る
子供は親が思っているより一人で何でもできるのです。
親が子供のことを心配するのは当然のことです。
何かあった時に子供一人では対処できないのではないか、と不安になる気持ちは親であれば誰もが持っていると思います。
しかし、私立の小学校に通っている小学生などは、一人で乗り継ぎをしながら小学校まで毎日通っているのです。
稀ではありますが、中には新幹線通学をしている小学生もいるのです。
やらせてみれば意外と一人で子供は出来るのです。
最初は子供も緊張していますが、慣れれば何ともないのです。
送り出すときは心配だと思いますが、思い切って旅に出させてみるのも良いのではないでしょうか。
新幹線に子供1人で乗せるのに反対意見
新幹線に子供1人で乗せるのに賛成意見を紹介しました。
続いては、子供の新幹線1人旅に反対だという人の意見をまとめてみましたので、ご紹介します。
今はどんな事件に巻き込まれるか分からない
一昔前では考えられなかった事件が様々な場所で起こっています。
新幹線でも例外ではありません。
無差別殺人事件や焼身自殺など、調べれば沢山の事件が起こっています。
もし、そんな時に子供1人で乗っていたら、と考えるととても怖くて1人で新幹線に乗せることは出来ませんよね。
時代とともに事件も多様化し、どんな事件に巻き込まれるか分からない今の時代に、1人で新幹線には乗せないという意見があります。
どんな人が乗っているか分からない
最近のニュースで小学生などの幼児に対する事件を良く目にしますが、他人事ではありません。
小学生の子供が1人で新幹線に乗っているということが、万一悪い大人に分かってしまった場合、何をされるか分かりません。
周りに助けてくれる大人がいるかも分からない状況の中、やはり1人で新幹線に乗せるのは不安でしかありません。
ハプニングに対応できるのか
新幹線で起こるのは事件だけではありません。
事故や遅延、天候による新幹線運休など様々です。
万一、天候が崩れて新幹線が止まってしまったらどうしますか?
例え携帯電話を持たせていたとしても、情報が直ぐに親の耳には入ってこない状況で、遠方からの親からの指示では、的確な指示を出せているとは限りません。
そんな時子供1人で対処できると思いますか?
新幹線に子供1人で乗せるための6つの注意点
新幹線に子供1人で乗せるのには不安はつきものですが、やはり旅をさせて成長してもらいたいという親御さんも沢山います。
最後に、もし、新幹線で子供に1人旅をさせるのであれば注意したいポイントを調べてみたので、ご紹介します。
1.サポート制度はない
1人で飛行機に乗るとフライトアテンダントさんによるサポートがありますが、新幹線の場合には子供のサポートはありません。
客室乗務員のサポートをしてもらいたいのであれば、グリーン車に乗車するようにしましょう。
2.席は指定席を準備
新幹線は自由席と指定席がありますが、指定席を取るようにしましょう。
また、できるだけ車掌さんや運転手さんの近くに座席を取ってあげましょう。
何かあった時に、子供1人だと助けてくれるはずです。
3.困ったら車掌さん・駅員さんを頼る
新幹線にはたくさんの大人が乗っています。
何かあった時に助けてくれる大人ばかりではありません。
既に書いた通り、中には悪い大人も乗車しています。
万一そんな人に助けを求めてしまったら、相手の思うツボです。
ですので、何かあった時には車掌さんや駅員さんなどに頼るように子供に良く教えておくようにしましょう。
4.新幹線の乗り口で見送り、降り口で待ち受ける
1人で新幹線に乗せる場合には、新幹線の改札でお別れするのではなく、できるだけ座席まで一緒に行くようにしましょう。
座席に座ったのを確認できますし、周りにどんな人が乗っているかというのを親御さんが確認することが出来ます。
また、同様に、降りるときには乗車している号車の降り口で迎えてあげるようにしてください。
5.携帯電話をもたせる
今ではほとんどの人が持っている携帯電話ですが、子供にはまだ持たせていない人も多くいるのではないでしょうか。
確かに日常生活において小学生が携帯電話を持つのは早いかもしれません。
しかし、新幹線で1人で旅をさせる場合には、携帯電話を持たせるようにしましょう。
何かあった時に直ぐに子供に連絡がつけられるようにし、また、子供が困ったときに電話をかけられる状態にしておくと、子供も親御さんも安心です。
6.洋服は目立つもので
洋服は出来るだけ周りの人に印象付けられるような洋服にしましょう。
車掌さんや駅員さんに覚えてもらえ易くなります。
まとめ
子供1人で新幹線に乗せるメリット・デメリット両方をまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
実際に自分の子供を1人で新幹線に乗せるのには勇気が要ることだと思います。
しかし、大人が子供を守ってばかりいては、子供の成長の助けにはなりません。
- グリーン車を利用する
- 携帯電話を持たせる
- 目立つ洋服を着る
- 送り迎えはドアToドアでする
といった注意事項を念頭におき、自分の子供の成長に旅をさせてみてはいかがですか。
一回りたくましくなって帰ってくることでしょう。