新学期には必ず学級通信が出ますよね。
その書き出しなどで迷っている教師の皆さん、いらっしゃいませんか?
今回は、新学期ごとの学級通信の書き出しや学級通信を発行するときの注意点をメインにまとめていきます。
また、学級通信のタイトルのつけ方もご紹介していきます。
目次
【新学期の学級通信】書き出しの言葉はどうする?例文を用意してみた
新学期は年に3回訪れますよね。
その度にどのようなことを書き出しにしたら良いのか迷うと思います。
そこで、書き出しを例文とともにご紹介します。
4月「新学期スタート」
4月の新学期といえば、入学と進級に分けられますよね。
なので、4月は、この2つについて別々にご紹介していこうと思います。
入学の場合
入学の日に出される、学級通信の書き出しです。
こんなクラスにしたいという先生の思いが詰まった書き出しです。
「今日は入学式ですね。学校生活はここからスタートします。
でも先生のスタートは、皆さんの会う前から始まっていました。
『どんな子がいるのかな』、『こんなクラスにしたいな』、『楽しい思い出がたくさんできるといいな』、など色々考えてきました。
でも1番大切なことは、
『私は先生として、みんなをどれくらい成長させられるかな』ということです。
これを目標に、1年間このクラスで過ごしましょう。」
進級の場合
進級時に先生が目指したいクラスについて語る、書き出しです。
「今日から、このクラスを担任する○○です。そして、この教室にいる☆人が新しい仲間となります。
さて、先生はこのクラスを皆さんにとって居心地の良いクラスにしたいと考えています。
それは楽しいだけでなく、一人ひとりの存在を大切にして、それぞれの目標に向けて真剣に取り組むことができるクラスです。
1年後、このクラスでよかったと思えるようなクラスにしていけたらと思っています。
そのために、先生は全力で皆さんを応援していきますので、よろしくお願いします。」
9月「夏休み明けについて」
夏休み明けに生活のリズムが整っていない子供へ、規則正しい生活を取り戻すための学級通信です。
「夏休みの生活を引きずっている人はいませんか?
新学期が始まり、数日がたち、新しい目標に向かって進んでいる人がいる一方で、体調不良だったり、ぼんやりしていたりする人もいますね。
そんな人は、まず規則正しい生活を取り戻すために、次に書くことを実践してみてください。
① 早寝早起きを心掛ける
② 部屋が冷えすぎないように、エアコンを上手に調節する
③ 体育や休みの時間を利用して身体を積極的に動かす
④ お風呂はゆっくりとつかる
⑤ 冷たい食べ物(飲み物)は避けて、身体が温まるものを摂る
これに気を付けて、早く学校生活モードに慣れてくださいね。」
1月「今年やりたいこととは」
新年を迎えた、1月の学級通信には、今年挑戦してみたい事などを考えさせるものになっています。
「あけましておめでとうございます。
いよいよ新しい年が始まりましたね。
気持ちも新たに今年も色々なことに挑戦する1年にしましょう。
今年1年でやりたいことを書きだしておくと良いですよ。
やりたいことを書きだしておくと、今年も頑張ろうという気持ちになれます。
大切なのは、去年の失敗を引きずらないことで、失敗をどう生かすかは皆さん次第です。
ことしはどのように取り組むか改善策を書き出してみるのも良いでしょう。」
【学級通信】発行時の注意点
続いては、学級通信を発行する上での注意点をまとめておきます。
学年内で学級通信を発行する頻度を話し合っておく
先生によって、学級通信を発行する先生としない先生に分かれます。
そんな時は、学年内でよく話し合いをしてから、発行するようにしましょう。
もし、どの先生も学級通信を発行するようでしたら、大まかに年間の学級通信の発行計画も立てておきましょう。
継続しやすいペースで計画を立てた方が、保護者への印象も良くなります。
個人情報が漏れないように注意する
学級通信には、子供の様子を載せることが多いです。
その時注意してほしいのは、氏名のほかの個人情報を載せないようにすることです。
例えば、住所、電話番号、メールアドレス、家庭内の様子などは個人情報にあたります。
どうしても、何かの個人情報が載ってしまう時には、その子供の保護者へ了承をとるために連絡を入れましょう。
子供の掲載回数に注意する
子供の掲載回数は、差別されているのではないかと不安になる原因です。
何度も同じ子を取り上げたり、逆に全く取り上げなかったりすると、不平等感が出ますし、保護者への印象も悪くなります。
なので、学級通信にクラスの子供の話題を載せるのであれば、その回数にも気を付けるようにしましょう。
学校生活の様子を中心に書く
クラス内での具体的なエピソードが保護者にとって、欲しい情報でもあります。
クラス内の様子がわかることで、先生への信頼も深まると思いますよ。
教育についてのニュースはタイムリーに使う
新聞やニュースで取り上げられた、教育関連の情報は、随時学級通信に載せるようにしましょう。
これは、保護者への教育に対する意識を高めるものでもあります。
教育に関して、あまり興味を持てない親もいますので、学級通信でお知らせすることで、少しでも興味を持ってもらえるようにしましょう。
【番外編】学級通信のタイトルのつけ方
番外編として、学級通信のタイトルのつけ方についてご紹介していこうと思います。
「担任の先生が1年間大事にしたいことを」をタイトルにする
先生のセンスがものをいう学級通信のタイトルですが、決め手は、やはり先生が1年間大事にしていきたいことを盛り込むことです。
また、言葉には言霊というのがあるといいますよね。
先生の思いが詰まったタイトルはきっとクラスの生徒たちに伝わると思いますよ。
学級通信などに使われるキーワード例
年代別にキーワードをご紹介していこうと思います。
小学生
青空・一歩・オンリーワン・笑顔・元気いっぱい・さわやか・スマイル・太陽・チャレンジ・つなぐ・ネバーギブアップ・ハーモニー・みんなの笑顔・優しい子・たからもの・羽ばたき・一番星など
小学生には明るく、わかりやすいものを中心にキーワードを選んでみました。
このようなキーワードをそのまま使ったり、組み合わせたりして、小学生向けの学級通信のタイトルとしてみてください。
中学生
明日に向かって・一期一会・以心伝心・奏(かなでる)・軌跡・心・青春の風・挑戦・みんなは主人公など・初心・フレンド・順風満帆・たんぽぽ・大好き・DREAM・Smile・colorなど
中学生になったら、小学生とは少し区別をつけましょう。
英単語なども使って、大人っぽさを出すのが決め手です。
タイトルを作ってみる
それでは、年代別にキーワードを使いつつ、タイトルの例をご紹介していきます。
小学生
- ひとつの宝物
- 羽ばたき新聞
- 一番星~輝け、〇の星~(〇はクラスの人数)
などいかがでしょうか?
わかりやすい言葉の組み合わせで作るのがポイントです。
中学生
- ~自分の色~
- 大好き~人・もの・あふれる思い~
- 〇年〇組物語
など、中学生向けにいかがでしょうか?
少し大人びたタイトルにしたい時には、英単語を使ってみるのも良いでしょう。
まとめ
- 学級通信の書き出しは、迷うこともあると思いますが、例文を参考にアレンジして書いてみてください。
- 学級通信を発行するにはいくつかの注意点があるので、それを守りながら、先生方のペースで発行するようにしてください。
- 学級通信のタイトルで迷ったときは、ぜひキーワードを参考にして、年代に合ったタイトルにしてください。
新学期になると、学級通信を作る先生方は多いと思います。
学級通信は保護者へ子供たちの様子を伝える大切なツールです。
たくさん書いたから良いというものでもないと思いますので、先生のペースでぜひ発行してみてください。