4ステップのポイントを踏まえるだけで、基本的な入学理由書(志望理由書)が書けるコツを紹介します。
総合型選抜だけでなく、その他の入学試験でも、受験生の「意欲」の確認として、入学理由書(志望理由書)は、特に合否に関わる重要な書類。
最後には、人気学科別の入学理由書(志望理由書)の例文サイトもまとめます。
基本的な入学理由書(志望理由書)のアウトラインを作成した上で、ぜひ例文を参考に、よりよい文章になるよう工夫してみてくださいね。
目次
【入学理由書・例文】志望理由書の基本的な流れ
次の1~4の順番に書けば、基本的な入学理由書(志望理由書)の出来上がり。
資料などを情報収集する箇所もありますが、アウトラインを作るイメージで、まずは自分に正直に書いてみましょう。
より詳細な学部の例文については、例文サイトを最後にまとめてありますので、そちらを参考にして作成してみてくださいね。
1.自身の希望や目標を伝える
まず、将来の希望や、学びたい学科を最初に提示します。
ここでは、評定値が高くなくても、気にしないで自由に書いてみてください。
推薦書の内容とあまりかけ離れないようにするのもポイントなので、先生から推薦書について事前に内容を確認しておきましょう。
学びたい学科について書くときは、志望校のカリキュラム、シラバスを事前に把握し、内容を踏まえたうえで文章を書くようにしましょう。
例文)
私は将来経営コンサルタントになるために、貴学の経営学部で学びたいと考えています。
2.希望や目標をもったきっかけを説明する
希望や目標を伝えたうえで、その理由となる自分独自の経験を説明します。
自分独自の経験を記載することと、将来どうなりたいと思ったのか等々、感じたことを相手に伝わるように記載しましょう。
例文)
経営コンサルタントをめざしている理由は、修学旅行でTDL(東京ディズニーランド以後TDLとします)に行ったことです。
その時はTDLのおもてなしに単純に感動しただけでしたが、その後TDLのマーケティング戦略について勉強し、㈱オリエンタルランドの企業努力や人々へ夢を与える経営モデルについて興味を持つようになりました。
3.希望する学校の魅力や興味を述べる
入学理由や自分の体験を踏まえた上で、学びたい学問については、特に書くポイントをしぼりましょう。
資料の内容をそのまま記載するのではなく、資料を把握したうえで、自分の感想を伝えると高く評価されます。
そのためには、志望校のアドミッション・ポリシーとともに、教育方針、建学精神などの理解は必須です。
例文)
将来は、素晴らしい企画や商品を持っているのに、その真価を活かせていない中小企業の業績を上げるような実力のある経営コンサルタントを目指します。
貴学の経営学部を志望したのは、マーケティングについて、より深く学べる講義を設けているところに魅力を感じたからです。
マーケティングの基礎、戦略、ブランド論、価格戦略、広告論とマーケティングについての履修モデルに沿って学びを深め、経営難からV字回復した中小企業にテーマに、なぜその企業は成功できたのか積極的に学んでいきたいです。
4.大学生活への意欲や社会人になったときの将来像を伝える
1~3のポイントを踏まえ、入学理由を明確にした後は、大学生活やその後の社会人としての将来の自分について伝えます。
志望校の希望する像と自分の将来像が一致するように記載しましょう。
その上で、この学校じゃなければならない理由と、志望大学の採用担当者に「合格させたい」と思わせる意欲のある表現になるように文章を工夫しましょう。
例文)
もし貴学に入学することができたなら、大学の講義はもちろん、積極的にインターンなどで実際の企業の中で学び、将来は日本経済の礎を強固に築き上げる人材を目指します。
貴学でなら、きっと私が望むことが学べると確信しています。
入学理由書の絶対NG!な書き方
自分独自の体験を書いたり、資料で調べたりした内容だけだと、入学理由として不十分とされる場合があります。
入学理由が、相手に伝わるような文章になっていると入学理由書(志望理由書)として認められるものになります。
ここでは、分かりやすいようにNGな書き方をあえて記載しました。せっかく書いた入学理由書(志望理由書)が、NGな書き方になってないか、ぜひチェックしてみてくださいね。
自分独自の入学理由になっていない
入学のきっかけと体験を伝えるだけだと、なぜその志望校がいいのか?という点がぼやけてしまいがちです。
他の学校でもいいのでは?という内容では正直、内容が足りません。
第三者が読んで、自分の体験から、その将来の希望をかなえるには、この志望校しかないという熱意が伝わってくるまで書き込みましょう。
シラバスなどの資料で調べたものと同じ内容
志望校のHPや資料等で調べたことを書いて「学校や学科、教員をほめるだけ」では、内容があまりにも薄すぎます。
なぜ、あなたにとってその学校が魅力的だったのか、その理由を詳細に書くのがポイントです。
そうすることで、入学してから、あなたがどのように成長していけるのか相手にイメージしてもらえるように、書き方を工夫しましょう。
学部別・入学理由書(志望理由書)の例文サイトまとめ
人気学部3つの入学理由書(志望理由書)の例文が詳しくのっているサイトを紹介します。
経営・商学部の入学理由書の例文
経営・商学部の入学理由書のコツと3つの例文が記載されています。
経済学部と経営学部の違いも記載されているので、違いを理解するのにも役立つ内容になっています。
経営学部・商学部の志望理由書対策法【合格者の例文3選あり】はこちらより
法学部の入学理由書の例文
法学部の入学理由書の例文の添削ポイントが記載されています。
https://xn--uor874n.net/shibouriyuu-hou-4098
情報学部の入学理由書の例文
情報学部の入学理由書の例文の添削ポイントが記載されています。
https://xn--uor874n.net/shibouriyuu-joho-4150
下記の記事では、より具体的な入学理由の例が記載されているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
http://www.scn-net.ne.jp/~its-e/02interview/ex/jouhou.html
まとめ
4ステップのポイントを踏まえて、基本的なアウトラインを作ったら、例文を基にさらにブラッシュアップしてみてください。
あなたのオリジナルの入学理由書で、あなたの入学への強い意志が、志望大学の採用担当者にしっかりと伝わるように応援しています。