愛知県にある名古屋市科学館には、世界一の大きさを誇るプラネタリウムがあります。
世界一のプラネタリウムはどのような星空を、映してくれるのでしょうか。
名古屋に行く機会があれば。プラネタリウムを体験してみたいですね。
今回は、名古屋市科学館のプラネタリウム基本データ、映像・音響システム、上映されている作品について調べてみたので、ご紹介します。
目次
名古屋市科学館のプラネタリウムの基本情報
まずは、プラネタリウムのある、名古屋市科学館の基本データをまとめてみましたので、遊びに行く際の参考にしてみて下さい。
名称
プラネタリウムの愛称は、『Brother Earthブラザーアース』です。
料金
【大人】
- 展示室のみ:400円
- 展示室とプラネタリウム:800円
【大学・高校生】(※要学生証)
- 展示室のみ:200円
- 展示室とプラネタリウム:500円
【小人】(中学生以下)
- 展示室のみ:無料
- 展示室とプラネタリウム:無料
【名古屋在住の65歳以上の方】(※要敬老手帳など)
- 展示室のみ:100円
- 展示室とプラネタリウム:200円
営業時間
9時30分~17時まで
※入館は16時30分まで
休館日
- 月曜日(祝日の場合は開館、翌平日休み)
- 毎月第3金曜日(祝日の場合は開館、第4金曜日休み)
- 12月29日~1月3日
- その他臨時開館、休館あり
住所
愛知県名古屋市中区栄2-17-1
(芸術と科学の杜・白川公園内)
アクセス
【地下鉄】
東山線・鶴舞線 伏見駅下車 4・5番出口から 徒歩5分
【市バス】
広小路伏見停留所より 徒歩5分
【名鉄バス】
白川公園前停留所より 徒歩5分
URL
ブラザーアースプラネタリウムの特長
続いては、名古屋市科学館のプラネタリウム「ブラザーアース」について、ご紹介します。
世界一の大きさを誇るプラネタリウム
名古屋市科学館の旧プラネタリウムは1962年から2010年の8月までの48年間に、延べ1500万人の方がこのプラネタリウムに訪れていました。
その後2011年3月に新オープンしたプラネタリウムは、ドーム内系35mという世界一の大きさを誇るプラネタリウムへとリニューアルしました。
約700枚のパネルのつなぎ目が分から無いようにつなぎ合わせていて、ゆがみのない球体を実現されています。
また、同心円上の座席配置となっていて、左右に30度回転できる独立した座席が350席用意されています。
大きくリニューアルしたプラネタリウムですが、学芸員さんの生解説をするというスタイルは変わらず、昔からの良いところは継承されています。
投影機について
ブラザーアースのプラネタリウム本機は2つあります。
「光学式プラネタリウム」と「デジタル式プラネタリウム」です。
それぞれの特長です。
【光学式プラネタリウム(ユニバ―サリウムⅨ型)】
- 肉眼で見ることのできる9100個の星の正確な位置、明るさ、動きを再現することが出来る
- 星を自然に近い形で瞬かせることが可能
- 本来の星に近い鋭く明るい星像を投影することが出来る
- 街中や山奥をはじめ、地球上での様々な場所での星空を正確に表現できる
【デジタル式プラネタリウム(スカイマックスDSⅡ型)】
- 現在の星空をはじめ、未来や過去の星空を表現することが出来る
- 光学式プラネタリウムと連携することで、光学式の本物に近い星空に、様々な映像を加えることが出来る
- ドーム全体に最大8000×8000ピクセルというフルハイビジョンの約8倍ものサイズのコンピューターグラフィックス映像をドーム全体に投影できる
音響システムについて
そもそも、プラネタリウムの音響というのは、音が反響しやすい球状なので設計が非常に難しいそうです。
そこで、高品質の音響環境を、名古屋市科学館のプラネタリウムでは専用システムを作り上げました。
そのシステムを簡単に説明すると、
- あらかじめ、音質や音波の位相をずらした音をスピーカーから再生し、結果客席にきれいな音を届くようなシステム
- ドームからの反響音やそのほかの音との混濁を考慮して、各スピーカーに適切な音響遅延や音色変更を施している
- 結果、解説者の声や音楽も自然に聞こえるようになった
上のシステムを使う事によって、音が移動して聞こえたり、足元から川のせせらぎなどが聞こえるようにすることが出来るようになりました。
ブラザーアースで上映されている作品
最後に、2020年9月に上映されている作品について紹介していこうと思います。
ファミリー向けの作品もあり、家族全員でも楽しめる作品が上映されています。
一般投映
2020年9月、10月の上映作品は「火星接近!」です。
この秋は火星が地球にとても近づくそうです。
そんな接近中の火星の見方や楽しみ方について解説をしてもらえます。
そして、一般投映では、生で学芸員さんが解説をしてくれます。
同じテーマでも、学芸員さんが変わることによって、解説がちょっとずつ変わるので、それも楽しみとなっているのです。
ファミリーアワー
幼児~小学校低学年のお子さんのいるご家族でも安心して見られる作品となっています。
初めてプラネタリウムを体験するのに、ぴったりです。
現在は、「火星への旅」を上映しています。
幼児投影
名古屋市とその近郊の、幼稚園・保育園などの年長さんを対象の投影です。
抽選制で、見学日時が割り振られます。
毎年、5月中旬~7月中旬と2月下旬~3月上旬の午前が中心です。
小4学習投影
内容は「冬の星座と太陽・月・星の動き」です。
対象は名古屋市内及び近郊の小学校で、11月下旬~2月下旬ごろに行っています。
一般の方は見ることはできません。
小6学習投影
内容は「地球から宇宙へ」です。
対象は名古屋市内及び近郊の小学校で、9月下旬~11月中旬ごろに行っています。
こちらも、一般の方は見ることはできません。
中学学習投影
対象は、市内及び近郊の中学生です。
内容は決まっておらず、完全オーダーメード方式となっています。
学芸員さんとの話し合いにより内容は決まっていくようなので、どんな学習がしたいかによって、色々な解説をしてもらうことが出来ます。
まずは、連絡をしてみて、相談する所から始めましょう。
まとめ
- 名古屋市科学館は交通アクセスも良く、低価格でプラネタリウムまで見ることが出来る
- 世界最大のプラネタリウムはその大きさに負けない、すごい投影機や音響システムとなっている
- 上映作品は、生解説があったりプラネタリウム初めてのお子さんにもぴったりの作品が用意されている。
このように、色々調べてみると、本当にすごいプラネタリウムにリニューアルしています。
地域の子どもの学習にも力を入れている点も素敵だなと感じました。
まだ、行ったことがないという方にお勧めのスポットです。