ひな祭りは、定番のメニューがあり、あまりアレンジをしてこなかったという人も多いのではないでしょうか?
今回は、そんな定番メニューを色々とアレンジして、子供が喜ぶ華やかなひな祭りメニューを作っていきましょう。
また、ひな祭りに定番メニューがあるのは、そのメニューが一つ一つに込められた思いがあるからなので、その思いとは何なのか、ご紹介していきます。
目次
子供が喜ぶひな祭りのメニュー・ご飯物のレシピ
まずは、ご飯物のメニューをアレンジしていきましょう。
どれも簡単に出来るので、ぜひ挑戦してみて下さい。
カップ寿司
カップ寿司は、透明な入れ物で作ると可愛らしく出来上がります。
ガラスのカップは、子どもたちが使うには少々不安がありますよね。
100均などでプラスチックのものが売られているので、そちらを活用してみて下さい。
材料
・ご飯:3合
・お酢:大さじ5
・砂糖:大さじ5
・みりん:大さじ1
・塩:大さじ1
・お好みの具材:適量
※一例として サーモン、いくら、卵、大葉、しらす、枝豆、海苔
作り方
① いつもよりも少なめの水加減でお米を炊く
② 耐熱ボウルに調味料をすべて入れ、少しだけレンジで温めて、砂糖を溶かす
③ 炊きたてのご飯に②を少しずつ加え、さっくり混ぜる
④ 全体が混ぜ合わさり、冷めたら酢飯の出来上がり
⑤ カップに酢飯→具材→酢飯→具材と乗せると外から見ても可愛らしいものになる
⑥ 一番上は可愛さを重視して盛り付けて、出来上がり
てまり寿司
1つ1つコロンと丸い形が可愛い、てまり寿司。
手で食べられるところも良いですよね。
沢山作る場合は、根気のいる作業になるかもしれませんが、お子さんにもお手伝いをしてもらい一緒に作れば、お子さんにとっても良い経験になるでしょう。
材料(12個分)
《酢飯》
・ご飯:600g
・市販のすし酢:大さじ3
・白いりごま:おおさじ2
《サーモンてまり寿司》
・サーモン(刺身用):6切れ
・いくら:適量
《紅白てまり寿司》
・マグロ(刺身):9切れ(小さ目)
・イカ(刺身):9切れ
・とびこ:適量
《錦糸卵のてまり寿司》
・錦糸卵:15g
・とびこ:適量
《お花てまり寿司》
・きゅうり:1/4本
・いくら:適量
・塩:少々
作り方
《酢飯》
① 酢飯の材料を混ぜ合わせて、酢飯を作る
《サーモンてまり寿司》
① ラップにサーモン2切れを並べ、その上に酢飯を1/12個分の量を乗せる
② 茶巾のように絞って丸める
③ ラップから取り出し、イクラを乗せて出来上がり
④ 同様に3つ作る
《紅白てまり寿司》
① ラップにマグロ、イカを3切れずつ少し重なるよう交互に円形に並べる
② ①の上に酢飯を1/12個分の量を乗せる
③ 茶巾のように絞って丸める
④ ラップから取り出し、とびこを乗せて、できあがり
⑤ 同様に3つ作る
《錦糸卵てまり寿司》
① ラップに錦糸卵の1/3の量を乗せ、その上に酢飯を1/12分の量を乗せる
② 茶巾のように絞って丸める
③ とびこを乗せて、できあがり
④ 同様に3つ作る
《お花手まり寿司》
① きゅうりを薄切りにして塩もみをしておく(約15枚)
② ラップに水気をきったキュウリを5枚、花の形になるように乗せる
③ ②上に酢飯を1/12個分の量を乗せる
④ 茶巾のように絞って丸める
⑤ ラップを外し、イクラを乗せて、出来上がり
⑥ 同様に3つ作る
*出来上がった手まり寿司を器にバランスよく盛り付けたら、できあがり*
ばらちらし寿司
ばらちらし寿司は、上に乗せる具材さえ用意できてしまえば、後は乗せるだけの簡単メニューです。
バランスよく具材を乗せるのがポイントです。
材料(2人分)
・ご飯:2合
・酢:50cc
・砂糖:大さじ1と1/2
・塩:ひとつまみ
・刺身(まぐろ、タコ、エビ、イクラなど):適量
・醤油:大さじ1~2
・しょうがチューブ:1㎝
・卵焼き:適量
・大葉:適量
・白ごま:適量
・刻みのり:適量
・きゅうり:適量
作り方
① 炊きあがったご飯に、酢、砂糖、塩を入れて混ぜ合わせ、酢飯を作る
② 十分に冷めた酢飯を器に盛りつけ、刻みのりを散らす
③ まぐろは醤油としょうがに浸ける
④ 刺身や具材を食べやすい大きさに切る
⑤ 酢飯の上にバランスよく盛り付けたら、できあがり
子供が喜ぶひな祭りのメニュー・おかずとデザートのレシピ
続いては、おかずやデザートをご紹介していきます。
ひな祭りには欠かせない食材を使ってみたり、子供が喜ぶメニューをまとめてみました。
洋風焼きはまぐり
ひな祭りメニューには欠かせないはまぐりを潮汁にするのではなく、洋風の味付けで焼くというレシピです。
いつもの潮汁に、ちょっぴり飽きてしまった時に、ぴったりなメニューです。
材料
・ハマグリ:12個(大き目なもの)
・ニンニク:1/2かけ
・パセリ:適宜
・マーガリン:大さじ1
・酒:100cc
・水:100cc
作り方
① パセリとニンニクはみじん切りにし、マーガリンと良く混ぜ合わせておく
② フライパンに水、酒、ハマグリを加え、火にかけ、蓋をして待つ
③ 貝の口が開いたら、順にフライパンから取り出す
④ はまぐりの身の無い方の貝は外しておく
⑤ はまぐりの身の上に①で作ったガーリック入りマーガリンを少しずつ乗せる
⑥ オーブントースターで6~7分焼いて、レモンを添えたら、できあがり
鶏ささみのコンソメスティックから揚げ
スティック状のから揚げは、手に取りやすいので、子供が喜ぶメニューです。
ひな祭りに関連した具材ではありませんが、ひな祭りのお祝いの席にはお肉があまり出て来ないので、この機会にレシピのひとつにしても良いのではないでしょうか。
材料(4人分)
・とりささみ:10本
・●コンソメ(顆粒):小さじ2
・●塩:小さじ1/2
・●酒:大さじ2
・●にんにくすりおろし:チューブ3㎝
・●こしょう:少々
・片栗粉:大さじ3
・薄力粉:大さじ3
・卵:1個
・揚げ油:適量
作り方
① とりささみは筋を取り、スティック状に3等分に切る
② とりささみをボウルに入れ、●の付いた調味料を入れて良く揉み込む
③ ②のボウルに卵を入れて良く揉み込む
④ 薄力粉と片栗粉も混ぜ合わせて③に振り入れ、ダマが無くなるまで混ぜ合わせる
⑤ フライパンに揚げ油を2㎝の高さまで入れて熱する
⑥ とりささみをきつね色になるまで揚げれば、できあがり(お好みでレモンを添える)
3色ミルクプリン
ひな祭りに欠かせない菱餅ですが、子供はあまり喜びませんよね。
なので、菱餅の色をモチーフに3色のミルクプリンをデザートに選んでみました。
材料も少なめなので、挑戦しやすいと思います。
材料(プリン型2個分)
・牛乳:70cc×3
・砂糖:大さじ1×3
・ゼラチン:3g×3
・抹茶:小さじ1/4
・食紅:ほんの少し
作り方
① 牛乳70ccをボウルに入れておく
② ゼラチン3gは小さじ2の水でふやかし、砂糖大さじ1を入れておく
③ 《緑の層》
抹茶を少量の①の牛乳と混ぜる
④ 大さじ1のお湯(熱湯)を②に入れてゼラチンを溶かし、③の中に入れて素早く混ぜる
⑤ 氷を4つ位④のボウルに入れ、混ぜる
⑥ 氷が小さくなりとろみがついてきたら取り出しプリンカップに流し入れる
⑦ 《白の層》
抹茶を入れないで、④~⑥の工程を繰り返す(緑の層の上にプリン液を流し込む)
⑧ 《ピンクの層》
⑨ 、④~⑥の工程を繰り返すが、④の工程の後に食紅を混ぜ合わせるのを忘れない(白の層の上にプリン液を流し込む)
⑩ 全ての層が固まったら、できあがり
苺大福
ひな祭りとはあまり関係のない苺大福ですが、見た目が可愛らしい事、苺が春らしい食材な事から、選んでみました。
苺が外に出ているタイプの可愛らしい、レシピを紹介します。
材料(6個分)
・白玉粉:100g
・砂糖:30g
・水:120ml
・いちごジャム:30g
・白こしあん(市販品):200g
・いちご:6個
・片栗粉:適量
作り方
① 白こしあんを6等分に、いちごはへたを切り落とし、バットに片栗粉を入れておく
② 耐熱ボウルに白玉粉と砂糖を入れて、木ベラで軽く混ぜ合わせる
③ ②に水といちごジャムを混ぜて滑らかになるまで混ぜる
④ ふんわりとラップをかけ、電子レンジで600Wで3分加熱する
⑤ 一度レンジから取り出して木ベラで混ぜ合わせ、もう一度ラップをしてレンジで600Wで2分加熱し、取り出して木ベラで混ぜる
⑥ 片栗粉を入れたバットに取り出して、上からもこしあんを包み形を整える。
⑦ 包み終わりが下に来るように置いて、上側にキッチンバサミで切り込みを入れる
⑧ 切り込みにいちごを乗せれば、できあがり
ひな祭りに食べる物に込められた思いとは
ひな祭りには、昔から食べられてきた料理が、いくつかありますよね。
それは、なぜ食べられるようになったのかをまとめていこうと思います。
ちらし寿司
ちらし寿司は、縁起のいい材料が沢山使われていることから、ひな祭りだけでなく、お祝い事では良く食べられているメニューですよね。
ちらし寿司に入っている、縁起の良い食材の一例を出すと、
・れんこん:先の見通しが良くなる
・海老:腰が曲がるほどの長寿
・錦糸卵:黄身と白身で金銀の財宝を表す
ざっと考えただけでも、これだけの食材が出てきました。
見た目も華やかなので、ぜひ作ってあげて下さい。
はまぐりのお吸い物
はまぐりは、一対の貝殻でなければぴったりと合わないとされています。
そのため、夫婦和合の象徴とされています。
ひな祭りで、はまぐりが出されるのは、良い結婚相手と結ばれることを願って食べられています。
ちなみに、婚礼の縁起物としても、良く使われる食材です。
菱餅・雛あられ
春の訪れを感じさせる色合いの菱餅と雛あられですが、この2つに共通するのは、「桃色・白色・草色」の色味を使ったお菓子という事です。
それぞれの色の意味は、
桃色:魔よけ
白色:清浄、純潔
草色:健やかな成長
という意味があります。
雪の下から植物の新芽が芽吹いて、桃の花を咲かせる姿を現しているとも言われています。
また、雛あられは、ひな人形を持って外へ出かける風習に合わせて、菱餅を外でも食べられる様にアレンジしたのが、雛あられだと言われています。
雛あられは、地域によって形が違う事を皆さんご存知でしたか?
関東は米粒状、関西は丸い粒上のものが一般的だそうです。
白酒
白酒は焼酎やみりんにもち米と麹を加えて作られるお酒です。
魔よけや不老長寿の意味があり大人の女性が飲むようになり、江戸時代にはその文化が定着したようです。
白酒は、アルコール度数が5%ほどあるので、子供は飲めません。
子供へは、アルコールの入っていない甘酒を、代わりに飲むようになっているようです。
まとめ
- ちらし寿司が定番のメニューとして、食べられていますが、華やかな見た目のお寿司にもぜひ挑戦してみて下さい。
- おかずやデザートはひな祭りを意識しつつ、子供が喜ぶメニューを作ってあげても良いと思います。
- ひな祭りに食べる物を改めて調べてみると、縁起物や女の子の将来を願ったものがとても多かったです。
ひな祭りの伝統的なメニューもとても良いですが、今年は一味違った料理を作ってみてはいかがでしょうか。
ただ、ひな祭りらしさをどこかに残せるように、メニューを考えてみて下さいね。