長期休みも終わって、新学期が始まると体調を崩してしまうというお子さん、いらっしゃいませんか?
体調の崩し方は、お子さんによってバラバラですよね。
今回は、そんなお子さんの体調不良の症状と、ご両親ができる対応方法をメインにお話していこうと思います。
また、特に夏休み明けの9月に見られる体調不良の原因などについてもご紹介していこうと思います。
目次
【新学期に体調不良】心と身体に出やすい症状とは
まずは、体調不良の症状を心と身体に分けてご紹介していこうと思います。
心に出ている症状
心に出ている症状は、一見すると見逃してしまいがちです。
これから紹介する症状が少しでもあるようでしたら、注意しましょう。
感情の起伏が大きくなった
感情が高まる時期がある一方で落ち込んでしまう、というその振り幅が大きくなっている状態です。
どんな人でも感情の起伏があって当たり前なのですが、この振り幅が大きくなることで、精神的にも疲れてしまいます。
無表情の時が多くなった
感情の起伏が大きくなったという症状が出る子もいれば、逆に感情を表さないようになるという症状もあります。
心が疲れている時には、表情が強張ったりすることも多いです。
また、子供は無表情でいることに、気づいていないことがあります。
なので、親御さんの気づきがとても重要になってきます。
何もしないでぼんやりしている
心の疲れが溜まってしまうと見られる症状の一つです。
子供が、今抱えていることが自分のキャパシティーを超えているのかも知れません。
心が疲れてしまっている症状は、お子さんを良く見ておかないと気付くのが遅れてしまう可能性もあります。
今までと違う言動があった時には、この後にご紹介する対処方法をとるようにしてみてください。
身体に出ている症状
心に出る症状よりも気付きやすいのが、体に出る症状です。
どんな症状が出るのかまとめてみました。
腹痛・頭痛が多くなった
一番見られる症状として、腹痛・頭痛がありますよね。
なんとなく痛いと訴える場合や、本当に何かの病気の場合、ストレス性の場合など、原因は色々考えられます。
原因の可能性を一つずつ潰していって、結果残ったものに対して対処していくのが良いでしょう。
吐き気や嘔吐の回数が増えた
ストレスで吐き気など症状が出る場合や、強い腹痛が原因の場合もあります。
どちらにしても、吐き気などの症状がある場合、学校に行けなくなりますので、早めに対処しなくてはいけません。
睡眠が上手く取れなくなった
睡眠が上手く取れなくなったというのは、
- 寝つきが悪い
- 「眠れない」と言うようになった
- 怖い夢を見るようになった
- 睡眠時間が大幅に増えた
- 朝の起きるのがつらくなった
などの症状をまとめて言います。
眠れないと訴える子もいれば、睡眠時間を過度にとるという子もいるようです。
睡眠は子供たちにとって、とても大切なことですので少しでもおかしいなと感じたら、専門家に相談するのが良いでしょう。
体調不良を訴える子供へ気を付けてあげたいこと
続いては、ご両親が体調不良のお子さんへしてあげる対処方法をまとめてみました。
少しでもお子さんの状態が良くなるように、対応してあげてみてください。
子供の話を最後までよく聞いてあげる
最近、お子さんの話を聞いてあげる機会はありましたか?
新学期が始まると、親子そろって何かと忙しく、会話の時間を持つのが難しいですよね。
ですが、そんな新学期こそ子供の話をよく聞いてあげるのが大切です。
入学・進級など、慣れない環境に子供たちは大きなストレスを感じているのかもしれません。
話をよく聞いてあげると、実は見えていなかった心の体調の変化がわかるということもあります。
小学校低学年までのお子さんでしたら、スキンシップも取り入れながら親子の時間を作ってあげましょう。
小児科を受診する
お子さんの話を聞くことが出来て、色々な症状が見えてきたら、一度小児科を受診することをおすすめします。
身体に現れた症状が、実はストレス性ではなく他の病気だという可能性があります。
また、心に出た症状は、放っておくと精神疾患につながることもあります。
どちらも、素早い判断が、早期回復のカギだと思ってください。
学校に相談する
体調不良であることは、学校側にきちんと説明しておきましょう。
特に担任の先生には、これからどのように対応してほしいのかなども伝えておくのが良いと思います。
また、心に症状が出た場合などは、スクールカウンセラーに相談するというのも良いでしょう。
特に9月の新学期に見られる体調不良と対処方法
最後に、9月の新学期に見られる体調不良についてです。
これまでお話ししてきた体調不良とは違い、残暑のせいで熱中症になっているという可能性が考えられます。
そこで、新学期特有の体調不良なのか、熱中症なのか、見極められるように症状などをまとめておきます。
体調不良の原因
まずは、体調不良の原因を突き止めましょう。
長期休み明けで生活のリズムが整っていない
夏休みという長期のお休みで、学校生活とは違った生活のリズムが出来てしまっていますよね。
それを、学校モードに戻すのはなかなか難しいことだと思います。
新学期が始まってすぐは、お子さんのちょっとした変化にも注意が必要です。
熱中症の可能性もある
熱中症になりやすい、天候の条件をいくつか挙げておきます。
- 気温が28℃以上で晴れの日が続いている
- 涼しい日が続いた後に急に気温が高くなった
- 曇りの日でも湿度が高い不快な天気の日
以上が、熱中症に注意する天候です。
また、学校を休むほどではないけれど、身体が疲れていたりすると急に熱中症になることが考えられます。
9月は夏の疲れが出る月でもありますので、注意が必要です。
対処方法
それでは、体調不良の対処方法をご紹介していきます。
生活のリズムを整える
まずは、生活のリズムをしっかりと学校モードへ切り替えましょう。
新学期が始まって、すぐに切り替えるのが難しい場合は、夏休みの終盤から起床時間、食事の時間、就寝時間を学校がある日と同じにするように心がけましょう。
睡眠と食事の時間が整うだけでも、生活のリズムは整ってきますよ。
熱中症の症状を見逃さない
熱中症の症状と新学期特有の体調不良にも当てはまる症状として、
- 立ちくらみやめまい
- 筋肉痛
- 体がだるい
- 吐き気がする
が、あります。
子供の熱中症は運動をしているとなることが多いので、このような症状を見逃さないことが必要です。
また、熱中症にならないようにするためには、
- こまめに水分補給をすること
- 首元があいた衣服にする
- 汗をかいたらタオルなどできちんと拭く
などを守るようにしましょう。
まとめ
- 新学期には大きなストレスがかかり、心にも身体にも色々な症状が出ます。
- 親御さんはいち早くお子さんの体調の変化に気づき、素早い対応をとるようにしましょう。
- 体調不良の原因に熱中症もありますので、見極めに注意しましょう。
新学期が楽しみだという子もいれば、ストレスを感じる子もいるでしょう。
お子さんのちょっとした変化を見逃さないように、日頃からの親子の会話が大切にしていってくださいね。