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四万十川のシラスウナギ漁が幻想的!美しい冬の風物詩を見に行こう!
日本最後の清流が残るといわれている高知県の四万十川。
豊かな水質に恵まれているこの川では、多くの魚が生息しており、川で暮らす人々が年間を通して様々な漁が行われています。
その中でも、「四万十川の冬の風物詩」とも呼ばれる漁があるということをご存知でしょうか。
四万十川で冬に行われる「シラスウナギ漁」は、幻想的な光景が見られるといわれている漁で、観光はもちろん写真愛好家の間で注目の漁なのです。
今回の記事では、四万十川で行われるシラスウナギ漁について、行われる期間、場所などの情報をご紹介します。
四万十川のシラスウナギ漁とは?
四万十川の冬の風物詩ともいわれるシラスウナギ漁とは、一体どのようなものなのでしょうか。
漁のこと、そして魅力をご紹介します。
四万十川の河口で行われる冬季限定の漁
四万十川のシラスウナギ漁とは、冬だけ行われる漁で、その名の通りシラスウナギ(ウナギの稚魚)を獲ります。
海から潮の流れに乗って四万十川を遡上(そじょう)するシラスウナギを獲るもので、許可された期間のみ、県知事の許可を得た漁師だけが漁を行うことができます。
漁法は、シラスウナギの「灯りに集まる」という習性を利用した方法で行われています。
夜、四万十川に多くの小舟が繰り出し、集魚灯で水面を照らします。
この明かりに誘われ、集まってきたところを直径20㎝ほどの大きさの網ですくい取るのです。
水上だけでなく、陸から網ですくいとる人もいるそうですよ。
約5㎝の爪楊枝位のサイズのウナギが採捕され、その後は養殖用として使われているそうですよ。
水面に映る灯りが美しいことで評判
四万十川のシラスウナギ漁は、希少な天然のウナギが獲れるという事以外にも、その光景の美しさでも知られています。
シラスウナギを誘い込む赤や青、黄、緑などの色とりどりの灯りが暗闇の四万十川の川面に反射し、幻想的な光景が見られるのです。
その灯りはまるで蛍の光のようで、時を忘れるほどの美しさを感じさせてくれます。
シラスウナギ漁の最盛期には、たくさんの船が繰り出されるため、キラキラと宝石箱をひっくり返したかのような美しい光景が見られるそうですよ!
更に天候が良ければ満天の星空が広がっているので、天体も合わさった絶景を楽しむことができそうです。
星空とシラスウナギ漁の撮影のために、四万十川に訪れる写真愛好家の方も多いのだとか。
シラスウナギ漁が行われている時間帯は深夜のため、なかなか見に行くのは大変かもしれませんが、一度は見てみたいですね!
シラスウナギ漁はいつからいつまで?期間について
四万十川のシラスウナギ漁は通常禁止とされていますが、採捕が許される期間が定められています。
毎年12月上旬から3月中旬頃までが採捕が許可されており、2020年~2021年の四万十川では、2020年3月7日から2021年3月13日までを予定しています。
他の時期の採捕は禁じられていますので、シラスウナギ漁を見ることはできません。
本当に冬の風物詩なのですね!
更に四万十川のシラスウナギ漁は、月の出ていない闇夜に行われているそうなので、見に行く場合は月の状況も確認しておくことをおすすめします。
遠方からお出かけする場合は、宿泊施設にシラスウナギ漁を見られるかどうか確認して予約をとると良いかもしれませんね。
※状況により、予定よりも早く終了、または期間の延長などが行われる場合があります。
訪れる際には、漁協が発信している情報やシラスウナギ漁に関する報道、宿泊する施設などで確認してからお出かけする事をおすすめします。
シラスウナギ漁が行われている場所はどこ?
シラスウナギ漁は、四万十川の河口・沿岸付近で行われています。
幅400mと四万十川の大きな河口に、暗闇の中、灯りをともした沢山の船が集まる光景は絶景でしょうね!
河口・沿岸周辺にはいくつかの宿泊施設がありますので、遠方から訪れる場合、シラスウナギ漁が施設から見えるか、また見られるスポットが近場にあるかなどを問い合わせてみると良さそうです。
寒い時期なので、宿泊施設から楽しめたら嬉しいですよね♪
この時期だけの景色なので、お出かけの際にはカメラをお忘れなく!
四万十川で行われている他の漁をご紹介
豊かな水質を持つ四万十川では、シラスウナギ漁のほかにも様々な漁が年間を通して行われています。
その中でもシラスウナギ漁と並んで美しい光景が見られるのが「火振り漁」。
火振り漁は毎年夏から秋、そして冬(一か月のみ)に行われるアユ漁で、その名の通り火を振って鮎を獲ります。
夜、暗闇の中で振られる炎、そして時折叩く水の音がとても幻想的で、四万十川の夏の風物詩として知られています。
夏の四万十川の夜も魅力的ですね!
是非一度、訪れてみてはいかがでしょうか。
▼こちらの記事で、四万十川の火振り漁をご紹介しています。
四万十川の伝統漁・火振り漁!船の上で炎を振るその手法や見られる方法をご紹介
まとめ
高知県の四万十川で行われているシラスウナギ漁についてご紹介しました。
冬の夜間に行われるこの漁は、使われている照明が暗闇の中に映え、とても美しく幻想的な光景を見ることができます。
期間限定で行われていますので、訪れる際には解禁期間、そして月の状態を確認してからお出かけする事をおすすめします。
四万十川の河口付近には、漁が見られる宿泊施設がありますので、遠方からお出かけする場合には宿泊して見に行くのがおすすめですよ。
四万十川の冬の風物詩として知られるシラスウナギ漁を、一度見てみてはいかがでしょうか。