浜名湖は、潮干狩り場が多くあります。
有料・無料のスポットどちらにおいても、一定のルールが定められているのです。
浜名湖を守るため、みんなが気持ちよく潮干狩りを行うためにも必ず守らなくてはなりません。
「知らなかった」というわけにはいかないのです。
今回は、浜名湖へ潮干狩りへ出かける前に知っておきたいルールをご紹介します。
目次
浜名湖で定められている潮干狩りのルール
浜名湖で潮干狩りを行う際に、そのルールが定められていることを知らない場合もあるでしょう。
知らなかったから。
自分くらいは良いだろう。
などという気持ちを抱いてはいけません。
そうした気持ちから、潮干狩りそのものができなくなる可能性さえあるのです。
ルールを守って気持ちよく潮干狩りを行うためのルールを1つずつ確認していきましょう。
①持ち帰ることが出来るアサリの量
沢山あさりを採捕出来たらそれだけ持ち帰りたくなるかもしれません。
しかし、浜名湖では持ち帰り可能なあさりのキロ数が決まっているのです。
採捕は1人あたり「1日2キロ」としています。
これを守らないと、密漁と判断され処罰対象となりますのでご注意ください。
②潮干狩りをしても良い場所
あさりを効率よく採捕したいという場合、人が集まりにくいポイントへ行きたくなることでしょう。
その際、取っても良い場所を十分に確認してください。
浜名湖では、潮干狩りを行える場所は「干潮時水際」から沖合へ5mまでの区域。
ならびに、「遊船組合」が渡船で案内した潮干狩り場のみとなっています。
自らレジャーボートなどで沖合に出てあさりを採捕することは禁止です。
上記に定められた以外の区域での潮干狩りは、密漁と判断されます。
③持ち帰っても良いアサリの大きさ
潮干狩りを行う際、1つ1つのあさりを確認する意識が少なくなってしまいます。
だからこそ、気を付けておきたいのが「持ち帰って良い大きさ」です。
殻長2cm以下のあさりは採捕禁止としています。
これに抵触してしまうと、静岡県の「漁業調整規則」にさわるのです。
手に取って小さいなと感じたものはリリース(海に返すこと)するようにしてください。
④熊手・シャベルの大きさ制限
潮干狩りをより快適にしてくれる道具の存在。
熊手やシャベルの使用は「15cm以下」のものとします。
幅15cmを超える道具類の使用は禁止です。
熊手・シャベルばかりではなく、ジョレンもこれに該当します。
抵触すると、密漁と判断されてしまうので、道具を持参する場合には注意してください。
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ルールの根拠と罰則
浜名湖での潮干狩りにルールがあることをネガティブにとらえる声もあります。
しかし、そのようなルールが定められるには根拠があるのです。
その根拠を知ることで納得もできるでしょう。
ここではそんな根拠と、守らなかった際の罰則についてご紹介します。
①と②
漁業権の中の「共同漁業権」に抵触するのです。
これは、地元漁民が一定の水面で、共同して漁業を行う権利の事を指しています。
①と②はこれに該当し、漁業権を侵害すると罰則が課せられます。
詳しく言うと、漁業法138条件~146条に記載される「第一種共同漁業権」の密漁行為です。
罰則は、20万円以下の罰金刑となります。
③について
静岡県の、漁業調整規則にのっとったルールとなっています。
詳しく言うと、調整規則第37条にある「体長等の制限」に抵触します。
浜名湖ばかりではなく、県内の海面において漁業者・遊漁者ともに適用されるルールなのです。
もし抵触すると、懲役6ヶ月以下または10万円以下の罰金刑となります。
④について
静岡県漁業調整規則の第46条に定められた罰則です。
使用可能な漁具は、掘る部分の幅が15cm以下であると46条の2に記載されているのです。
もしこれに抵触してしまうと、1万円以下の科料となります。
鮮度を落とさないアサリの持ち帰り方
浜名湖での潮干狩りルールにあるように、1日に持ち帰り可能なあさりは2kgまでです。
せっかく採捕したあさりですから、美味しく持ち帰るのが良いでしょう。
美味しく持ち帰るということは、鮮度を落とさない工夫が必要になります。
では、鮮度を落とさずに持ち帰ることができる方法をご紹介します。
真水で良く洗う
貝と貝を軽くこするようにして真水で洗いましょう。
貝の表面についた雑菌を洗い流すことによって鮮度を保ちやすくするのです。
さらには、真水を嫌がったあさりが堅く口を閉じるので新鮮なまま持ち帰りやすくなります。
もし、真水で流水があればそれが理想的です。
クーラーボックスへ入れる
クーラーボックスは、涼しい環境が保ちやすいことから、鮮度をキープして持ち帰りやすくなります。
釣用のものであれば、なおさら良いでしょう。
直射日光が当たるような場所に長時間置いてしまうのは避けてください。
出来るだけ影になりやすく涼しい場所を心がけるのがポイントです。
海水で濡らした新聞紙を敷く
あさりが乾燥状態にさらされてしまうと鮮度が落ちてしまいます。
そこで、海水で濡らした新聞紙を敷いてみてください。
乾燥を防ぐことができます。
新聞紙の上に保冷剤を置く
あさりは熱に弱い貝です。
暑い日であれば、さらに海水で濡らした新聞紙の上に保冷剤を置いてください。
涼しい環境が作れますので、鮮度を保ったまま持ち帰りやすくなります。
クーラーボックスの蓋を閉める
せっかく持ってきたクーラーボックスも、外気が入ると意味がありません。
必ずクーラーボックスの蓋はしっかりと閉めるようにむしてください。
蓋が開いていると貝が熱したような状態になり、死んでしまう可能性があります。
まとめ
- 浜名湖で潮干狩りを行う際は必ずルールを守る
- ルールは有料、無料に関わらずすべてに適用される
- ルールの根拠と罰則を知ると納得してルールも守りやすくなる
- せっかく採捕したあさりは美味しく持ち帰る工夫をする
ルールと言っても難しいものではありません。
必ず守って、あさりの生態系や地元漁民の迷惑にならないように潮干狩りを楽しみましょう。
そして採捕した貝は、新鮮に持ち帰って思い出とともに美味しく食べてください。