大都市東京で潮干狩りなんか出来ないって思っていませんか?
東京都江戸川区の葛西海浜公園の沖合いに広がる三枚洲と呼ばれる自然干潟は、無料で潮干狩りが楽しめるスポットなのです。
また設備も整っているためお子様連れにもおすすめです。
その他にも尾形船クルーズなどで行ける魅力たっぷりの三枚洲での潮干狩りについてまとめてみました。
目次
東京で潮干狩り|三枚洲のどこでできるの?
三枚洲のどこで潮干狩りができるのか、どんなものが採れるのかなどを調べてみました。
葛西海浜公園の沖合|三枚洲・西なぎさの基本情報
潮干狩りは葛西海浜公園の沖合、三枚洲の西なぎさで行うことができます。
【潮干狩りができる期間】 3月~9月中旬頃
【場所】江戸川区臨海町六丁目地先
【料金】無料
【アクセス】JR京葉線「葛西臨海公園」駅下車 徒歩11分
子連れにおすすめ
ここ三枚洲・西なぎさでの潮干狩りの特徴ななんといっても葛西海浜公園の中であるということ。
そのため、無料にも関わらずトイレや水道などの設備が整っているのです。
潮干狩りのできる西なぎさ中央にトイレがあるため、お子さんの要望に応えてさっと行けます。
また、砂で汚れた手足や靴を洗ったりできる、水道があるからとっても便利。
海水浴場やバーベキュー場もあるので、潮干狩り以外のレジャーもおすすめです。
三枚洲で採れる貝
天然の潮干狩り場の為、大量にはとれませんが、ハマグリのほか、シオフキガイ、バカガイ、マテガイなどが採れます。
また、小さな魚やカニもいますので、潮干狩りだけでなく磯遊びも楽しむことができるスポットとなっています。
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三枚洲で潮干狩り出来る屋形船クルーズ
屋形船で潮干狩りが出来るなんて、なんか粋な感じがしませんか。
三枚洲で潮干狩りのできる屋形船クルーズとはどんなものなのか、料金や詳細についても調べてみましたので、ご紹介します。
三枚洲での潮干狩り体験付き
屋形船と聞くと宴会のイメージしかないと思いますが、実は潮干狩りが出来る屋形船クルーズもあるのです。
屋形船に乗って三枚洲の近くまで行き、そこから小さな船に乗り換えて潮干狩り会場まで運んでくれます。
潮干狩りとランチがセットになった屋形船クルーズで、粋な江戸の夏を過ごしてみたいですね。
料金などの詳細
【料金】8,000円(消費税別)/一人
【内容】屋形船乗船・潮干狩り・昼食(食事内容、アルコールは別途相談)
【所要時間】4時間~6時間
【無料バス】乗船場までの無料送迎あり
もっと知りたい三枚洲
都内に住んでいる人でも三枚洲について知っている人は多くいないのではないでしょうか。
三枚洲についてさらに詳しく調べてみました。
三枚洲の成り立ち
三枚洲は人工干潟と自然の干潟から成り立っています。
干潟の面積は東京ドーム約13個分もの広さを誇っており、東京湾で最も大きい張り出しがあります。
人工干潟は、東なぎさと西なぎさの二つに別れています。
海底や河川の底を掘削することにより出る浚渫土から出来ている東なぎさの大きさは38ヘクタール。
西なぎさは山砂で出来ていて、その面積は30ヘクタールです。
自然干潟について
東京湾の約90パーセントの干潟が埋め立て地へと変貌を遂げる中、三枚洲には埋め立てられずに残った自然の干潟があります。
自然干潟の水深は深くても5メートル程で遠浅のため、小型船の乗揚げ座礁事故が多く発生し、「魔の海域」とも呼ばれています。
この自然干潟では、世界的にも珍しい鳥が飛来する貴重な場所であり、ラムサール条約の登録地にも指定されました。
ラムサール条約について
世界遺産と比べると認知度が低いラムサール条約ですが、どのような条約なのかご存知でしょうか。
「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」がラムサール条約の正式名称です。
ラムサールとはラムサール条約が締結されたイランの地域の名前で、自然を保護することを目的として締結された国際条約です。
世界遺産の認知度は高いですが、ラムサール条約は世界遺産条約より1年早い1971年に制定されたのです。
日本も1980年に加盟しており、日本では46箇所が登録されています。
日本で最初に登録されたのは釧路湿原で、続いて宮城県の伊豆沼・内沼、有名どころで言えば琵琶湖が登録されています。
まとめ
大都市東京には自然がないと思われがちですが、東京湾にもラムサール条約に登録された葛西臨海公園・三枚洲という貴重な場所があるのです。
- 東京都心から近場にある
- ラムサール条約に登録された
- 世界的にも貴重な鳥が飛来する
- 屋形船での潮干狩りが楽しめる
など、三枚洲での潮干狩りは一味違った体験ができる貴重な場所です。
次々に埋め立てられた東京湾ですが、まだ自然の干潟が残っている場所があります。
東京の2つの大きな川である荒川と江戸川が泥や砂を葛西沖にまで運び、大きな干潟を形成しています。潮が引くと2km先まで干潟ができ、多くの野鳥たちの生息地となっています。
大都会のオアシスでもあり、これからも私たち一人一人が自然を守るためにも、環境に気を使い、このような貴重な場所を残すように努力をしていかなければいけません。
小さな努力が大きな実となり、私たちの子孫に素晴らしい自然を残すことができるようになるはずです。
私たちができることは小さなことかもしれませんが、みんなが力を合わせることで大きな力になります。
環境にやさしい東京をみんなで作り上げていきたいものです。