学級通信の発行は、クラス担任を持つ先生方には必須のお仕事ですよね。
この学級通信で悩んでいるという先生はいらっしゃいませんか?
今回はそんな先生方のために、入学したての学級通信に載せる項目についてと、学級通信を書く際に気を付けたいポイントをメインにお話を進めていこうと思います。
また、番外編として普段の学級通信のネタもご紹介します。
目次
入学したての学級通信に載せたいこと
まずは、入学したての学生たちに配る学級通信に、載せたいことをまとめていこうと思います。
担任の先生の方針
担任の先生によって、クラスの指導方法は変わってくると思います。
そこで、これから1年どんなクラスにしたいのかを書いておくと良いでしょう
例えば、
・1年間でどのようなクラスにしたいのか
・どんなことをすると怒るのか
・逆にどんなことをしてもらえると嬉しいのか
・1年間でこのクラスが目指すことはどんなものか(合唱コンクールや運動会などで1位を目指すのかという、具体的な事)
・クラスみんなで守るルール
以上に挙げたことを参考に、担任の先生の方針が伝わるような、方針を書いていきましょう。
クラス名簿&班分け
クラス名簿は、保護者の皆さんが気になる項目だと思いますので、載せておきましょう。
また、班分けは子どもたちに必要な情報です。
班は、勉強する際や、給食時など、色々な場面で一緒に活動する仲間です。
なので、どんな子と一緒なのかはとても気になる項目です。
どんな子がいるのか、保護者の方も気になるでしょうから、最初の学級通信で載せておきましょう。
保護者への挨拶
学級通信は保護者も見ることを前提に書くようにしましょう。
なので、入学してすぐの学級通信には、保護者向けの挨拶が必要になります。
一例として、
「保護者の皆様へ
今年度、〇年〇組の学級担任をします、●●と申します。
大切なお子さんを、確かにお預かりいたしました。
今年1年、生徒一人一人が充実して生活ができるように全力でサポートをしていこうと考えています。
これから、1年宜しくお願い致します。」
というような、文章はいかがでしょうか。
真ん中の「今年1年、生徒一人一人が~」という文は、先生方が自由に書いてみてください。
その他の書き出しはテンプレート的に使ってもらえればと思います。
学級通信を書くときに注意したいポイント
学級通信は、いくつかのポイントを抑えると、見やすいものになります。
そこで、どのような点に注意して学級通信を書けばいいのかポイントをまとめておきます。
逆三角形型の構成を心掛ける
逆三角形型の構成とは、結論を最初に知らせてしまう構成です。
学級通信に限らず、文章とは最初に結論がなく、少しずつ言いたいことがわかると言う構成は、読者が読む意欲を無くしてしまう事があります。
学級通信にも同じことが言えるので、まずは、結論を述べて、その後にそこまでの経過や理由、エピソードを書くのがベストです。
1つの文章の長さに注意する
また、なかなか切れない長文の文章は読みにくく、結論にたどり着くまでに読み疲れてしまします。
日本語の特徴として、「できる」「できない」というのが、文末にならないとわかりません。
そこで、一文は短くする方が良いのです。
どれくらいの文字数が良いのかといいますと、大体一文を40字以内で納めると、読みやすくなりますよ。
また、句読点や段落なども、適切な部分に入れて、読みやすい文章になるように努めましょう。
優しい言葉を使うこと
生徒も保護者も見る学級通信なので、誰が見てもわかる言葉で書くようにしましょう。
ここでは、NGな言葉の使い方を載せておきますので、そういった言葉は使わないようにしましょう。
・まだ十分に定着していない外来語
・難しい漢字や、漢字ばかりが並ぶ熟語
・一部の人にしかわからない略語
・業界用語(学校内だけで通用する言葉など)
フォントについて
文字のフォントは見やすさに関わってきますので、いくつかポイントをご紹介しておきます。
見出しは大きく
見出しにおススメのフォントは、やや太いゴシック体か太めの明朝体です。
どんな事が書かれているかわかるような見出しにしたいので、目立つフォントにするのが良いでしょう。
目立つからと言って、毛筆系やポップ系を選ぶと、逆に見にくい文字になる可能性があります。
アクセントとして少しだけ珍しいフォントを使うのは効果的ですが、基本的には、最初にお話ししたゴシック体、明朝体がおススメです。
本文は明朝体や丸ゴシックがおすすめ
本文はじっくり読んでもらわなくてはいけません。
そこで、見やすさを重視することが大切です。
学級通信におススメしたいのは、細い明朝体か細い丸ゴシック体です。
見出しにつける装飾は控えめに
すべての見出しに飾りをつけることは、あまりおススメしません。
どの見出しにも装飾を付けてしまうと、一番伝えたいことはどれなのかが、わかりにくくなってしまうためです。
もし、装飾を入れるのであれば、「ここだけは読んでほしい」というくらい大事な部分につけるようにしましょう。
全体に装飾をつけすぎると、派手なけばけばしい印象になってしまい、読みにくいものになってしまいます。
【番外編】入学以外の学級通信のネタをご紹介
入学式や運動会、文化祭など行事がある時には学級通信の内容を書きやすいですが、普段の日に書く学級通信は、どんなことを書けばいいのか、困りませんか?
そこで、今回は番外編として、学級通信のネタをご紹介します。
写真たっぷり学級通信
日常の姿をとらえた写真たっぷり学級通信は、意外にも保護者の皆さんから反響が多いそうです。
行事での子どもたちの写真はいくらでも取れますが、普段の何気ない姿が見られるというのはほとんどないことなので、貴重だということです。
先生にとっても、写真の準備さえ出来れば、それを貼り付けていけばいいので、簡単に1枚学級通信ができてしまいます。
この写真シリーズは定期的に発行できるので、是非学級通信のネタの1つにしてみてください。
進路学習についての学級通信
こちらの学級通信は、中学校向けのものになります。
中学の3年間はあっという間に過ぎていくものですよね。
高校受験に対して、早い段階から意識させるような学級通信を作るのが大切です。
こちらも定期的に、この時期に3年生はどんな風に勉強と向き合っているのかという事を知らせると良いでしょう。
生徒への感謝を集めた学級通信
先生が、「これは助かった」「ありがとうと言いたい」ということを集めて学級通信にするものです。
掃除を頑張っていたり、植物の水やりなどの世話を焼いていていたり、みんなが気づかない所で頑張っている生徒の姿を紹介する、学級通信です。
発行する頻度はそんなに多くはならないでしょうが、学期末の前などに出すと決めて、生徒たちと関わるといいと思います
学級通信の評価を決める学級通信
これは、年度末に出す学級通信です。
生徒・保護者にアンケートをして、1年間で最も印象に残った学級通信や、本当はもうちょっと違った視点の学級通信を出してほしかったというような意見を聞いてみましょう。
それを元に、来年改善したい点などを、先生が自己評価して最後の学級通信とするのです。
まとめ
・入学してすぐに出す学級通信では、先生の方針などをしっかり書いて、それが実現できるように、1年間過ごしましょう。
・学級通信を真剣に読んでもらうには、文章の構成や言葉遣い、フォントにまで注意しましょう。
・1年間を通して発行し続ける学級通信なので、ネタ切れにならないように日頃から、色々なアンテナを張っておくことが大切です。
入学時の学級通信はわかりやすく、見やすいものを心掛けましょう。
内容についても、入学で緊張している子どもたちが欲しいと思っている情報を取り入れることが重要です。
先生の自己満足な学級通信にならないように、子どもたち・保護者が積極的に読んでくれるような学級通信になるように頑張りましょう。