毎年10月になると、兵庫県南西部の播磨地方一帯で行われる「播州秋祭り」をご存じですか?
絢爛豪華な屋台や迫力満点の屋台練り、腹の底まで響き渡る太鼓の音と播州人の情熱的な掛け声に圧倒されること間違いなし!!
各地で祭りのしきたりや掛け声などに違いがあり、その見どころも奥深く、祭り好きにはたまらない魅力がありますよ!
今回は、こんなHOTな「播州秋祭り」の見どころや、実際にお祭りの準備や屋台練りをしている氏子さんの情熱がひしひしと伝わるお話しをしたいと思います。
目次
YouTube「播州祭りチャンネル」オススメ動画
播州秋祭りの様子が見られるYouTube「播州祭りチャンネル」から、いくつかピックアップしてご紹介しますね!
松原八幡神社
姫路市白浜町にある松原八幡神社で行われる秋季例祭、通称「灘のけんか祭り」。
神社から西へ1kmに位置する小高い山、御旅山まで太鼓の音と「ヨーヤサー」という掛け声とともに登る様は圧巻!
山の両側の段々畑に桟敷席が設けられ、当日は10万人以上の観客が押し寄せるコロシアムと化しますよ。
【御旅山登り】
https://youtu.be/LoWTewriXNs
また、「けんか祭り」という名前の由来にもなる「神輿合わせ」、壊れるまで激しくぶつかり合うシーンは圧巻!
「獅子屋台」の太鼓の音は「日本の音風景百選」にも選ばれています。
また、この獅子壇尻(太鼓打ち)は、道中を固め清めるために屋台を激しく地面に叩きつけられても、決して太鼓の音は止めてはいけないとされているのだとか!
【灘のけんか祭り詳細】
https://www.nadamatsuri.jp/outline/index.html
荒川神社
別名「小芋祭り」とも呼ばれる姫路市荒川神社の秋祭り。
境内の中で所狭く氏子さんが集まって屋台を練り合わせる様子が、まるですり鉢の中で小芋を洗う様にたとえられました。
6町それぞれの豪華な屋台の練り合わせは、なんとも迫力がありますよ!
【6台練り合わせ】
https://youtu.be/fLVofZGrR8w
英賀神社
英賀神社の秋祭りは獅子舞の奉納も有名ですが、ここでは「台場差し」が紹介されています。
24人の練り子が命懸けで屋台の台場を差し上げる、豪快かつ華麗な練り技は一見の価値がありますね!
【台場差し】
https://youtu.be/q-RBgusoqso
恵美酒宮天満神社
姫路市重要無形民俗文化財にも指定されている恵美酒宮天満宮の秋季祭。
見どころは、まさに「台場練り」。
拍子木の合図とともに、差し上げた屋台の下にたった24人の練り子が入り込み、2トンもの屋台を練ります。
2トンですよ!
想像しただけでも熱い男たちの熱気が伝わってきそうですね。
【台場練り】
https://youtu.be/ZyEZM2HXkRQ
したらば掲示板「播州祭りちゃんねる 仮」から垣間見える播州人の情熱
この掲示板は、実際にお祭りの開催に携わる氏子さん達によるもの。
秋祭りに向けた準備や段取り、どこの屋台が凄い!などなど、熱い会話がくり広げられていますよ!
その中から一部抜粋しながらご紹介していきたいと思います。
祭りの準備
お祭りを開催するにあたり、いろいろな準備や段取りをされています。
その中でも練り子係と交渉委員さんの役割がこちら
【抜粋】『屋台練りにおいて、バランス良く練り子を配置し 練り子が怪我事故等無い様にする役割を担う‼️』
【抜粋】『屋台の宮入出し 屋台練り合わせに対して 他町との話し合い打ち合わせ等を行い 他町との調和を取る役割である‼️』
たくさんの地区から練り出す屋台に携わる人たちの安全を確保し、他の地区との調和を取りながらお祭りを開催する。
長きにわたる播州秋祭りの伝統の秘訣がここにありますね。
屋台のあれこれ話
播州の豪華な屋台には「神輿屋根型屋台」や「布団屋台」など形の違いだけでなく、職人さんの造り手によっても違います。
どこの屋台が1番か?というスレッドに対してこんな書き込みがありましたよ。
【抜粋】『自分とこの屋台をほとんどの人は愛して、宝やと思ってるんやから自分とこが1番なんやし、』
自分の地域の屋台が1番だと、みなさんがそれぞれに主張し、盛り上がっている様子が目に浮かぶようですね。
他にも、多数の地域で屋台の新調・改修・完成などの情報も書き込みがあり、屋台がないと播州秋祭りは始まらないと言えますね!
コロナによる2020年播州秋祭りの開催は?
2020年播州秋祭りの開催が、新型コロナウイルスの影響で中止となりました。
その件でも、いろいろな意見が飛び交っていました。
【抜粋】『太鼓の叩く音が聴けないのは、さみしい』
【抜粋】『獅子頭にマスクしたらできるという噂』
昨年の秋祭りが終わるとすぐに、次の年の準備を始めるとされています。
自分の地区内だけでも練り出したい、太鼓の音が聞けないのは辛いなど悔しい気持ちがよく伝わってきました。
祭り継承の問題
祭りの継承が危ぶまれているのは全国的な傾向にありますが、ここ播州も同様です。
子どもの祭り離れや、地元の人だけでは開催できないという事実が分かります。
【抜粋】『地元のもんだけでは祭りが難しくなりつつありますね。』
【抜粋】『少子高齢化の影響で屋台はあるけど練り出しが出来ない村は多いですよね。』
まとめ
今回は播州秋祭りについて、こちらを参考にさせていただきました。
- YouTube「播州祭りチャンネル」
- したらば掲示板「播州祭りちゃんねる」
播州秋祭りの魅力をたっぷりお伝えしようと思いましたが、まだまだ足りない!!
もっともっと奥深く、知れば知るほど面白くなりますよ~
播州秋祭りの最大の見どころは、やはり、豪華な屋台を盛大に練る勇ましい姿です!
地域に脈々と受け継がれている祭りの伝統文化、ぜひとも一度見てみたいものですね。