新学期を迎えたけれども、子どもが毎日頭痛を訴えるなど悩みをかかえている親御さんはいらっしゃいませんか?
まずは、新学期に起きる頭痛の原因を探ってみました。
また、家庭でできる、頭痛をできるだけ起こさない工夫についてご紹介します。
番外編として、頭痛のタイプを3つに分けて解説してこうと思います。
目次
【新学期】頭痛を起こすその原因とは?自分でできる対処方法をご紹介
子どもが抱えている頭痛とはどんなものなのか、また自分でできる対処方法についても解説していこうと思います。
ストレスと関係する「慢性連日性頭痛」とは?
あまり聞きなれない名前ですが、慢性連日性頭痛は子ども、特に12~14歳の子どもたちに多くみられる頭痛の一つです。
慢性連日性頭痛とは、1日に4時間以上の頭痛が月に15日以上、3か月を超えて続く頭痛の事を言います。
治りにくい頭痛のため、学校を休みがちになってしまうこともあるのです。
片頭痛などがベースとなる頭痛
子どもが抱える頭痛のほとんどが片頭痛と緊張性頭痛と言われています。
環境の変化などの急激なストレスがかかることにより、慢性化していることが多いようです。
吐き気を伴うことも多く、体を動かすことで悪化するケースもあります。
鎮静剤が効かないこともある
ただの片頭痛であれば痛み止めの薬が効きますが、心因性だと薬を飲んでもその効果は得られません。
緊張型頭痛の場合は、心身ともにリラックスすることで痛みが和らぐことがあります。
自分でできる対処方法
自分で頭痛を予防できる対処方法を知っておくことも大切ですよね。
そこで自分でできる対処法をご紹介します。
頭痛ダイアリーをつけてみる
頭痛の原因は人によって異なりますし、原因が一つとは限りません。
そこで、頭痛ダイアリーをつけてみることをおススメします。
普通の日記に書くように、頭痛がいつ、どこでどのくらいの時間起こったのか、何をしていたら頭痛が起こったのか、という頭痛に特化したことを書いてみましょう。
特にストレスに感じたことなどは本人がわかる範囲でいいので書いてみてください。
頭痛ダイアリーをつけておくと、病院に行ったときに、先生に頭痛が起こった時の状況を詳しく説明することができます。
頭痛があってもできる事から始めてみる
もし連日性頭痛が続いて学校に行くのが難しいことがあっても、今自分ができる事から始めてみましょう。
本を読んだり、体を動かしたりすることで、リラックス効果を得ることができ、知らぬ間に症状が軽減することもあります。
風邪などが原因の頭痛と違い、心因性のものは数日で治るというものでもありませんので、焦らずにゆっくりと治していきましょう。
新学期に頭痛を起こさせないために家でできる対処方法とは?
新学期に頭痛を起こさせないために、家庭でできる対処方法をまとめていこうと思います。
親は心配しすぎない
子どもが頭痛を訴えたら、親が心配するのは当然です。
それでも心配のし過ぎはあまりよくありません。
過度な心配は子どもにストレスを与えかねません。
親の心配が不安に変わり、その不安は子どもにも影響します。
心配するのは当たり前ですが、子どもと上手に関わることが両親にとって重要になってきます。
家はくつろげる場所となるようにしておく
学校も家も子どもにとっては大切な居場所です。
学校には子どもの苦手な友達もいますが、家には家族しかいません。
家の誰もが自分を受け入れてくれ、どこよりも安心して過ごせる場所であることを子どもに分かってもらえるような環境を作ってあげましょう。
多少大げさでも構いませんので、くつろげる場所である家を意識して、生活をしてみるのもいいでしょう。
普段の会話中でも悩みがあれば聞いてあげる体制をとっておく
誰でも悩みは抱えるものです。
しかし、子どもの場合はその悩みを打ち明けることが上手にできずに抱え込んでしまうケースがあります。
特に悩みが子どもにとって深刻であればあるほど、親には打ち明けないことがあるため、ストレスを抱える傾向に。
子どもから悩みを話そうとしているかもしれない、ということを常に念頭に、相談しやすい環境作りを心がけましょう。
話を聞くときにマイナスな発言はご法度です。
どんな内容であっても、一度は受け入れてあげることが大切です。
【番外編】頭痛には大きく分けて3タイプに分類される
連日性頭痛とも関係の深い、3種類の頭痛について解説していこうと思います。
緊張型頭痛
私たち日本人が抱える頭痛のなかで、一番多いのが緊張型頭痛です。
ベルトなどで頭を締め付けられたような圧迫された痛みが特徴です。
多くの場合、軽度から中等度の痛みで早ければ30分程で治まりますが、1週間以上痛みが続くこともあります。
緊張型頭痛の原因ははっきりとは分かっていませんが、肩こりが関係していることが多いと言われています。また、ストレスが原因となっている可能性もあります。
ストレス解消の他、適度な運動や、筋肉を収縮させないように肩や首に湿布を貼ったり、ゆっくりとお風呂につかることで痛みが緩和します。
片頭痛
片頭痛は読んで字のごとく、頭の片側にズキンズキンと痛みを感じる頭痛で、女性に多くみられるのが特徴です。
なかには、両側に脈打つような痛みを感じる場合もあり、吐き気を伴うこともあります。
片頭痛の前兆として、目がチカチカするといったことなどが挙げられますが、前兆がない場合も多くあります。
月経などの女性ホルモンの変化やストレス、食べ物などが原因と言われています。
薬を飲むことがメインの治療法です。薬を飲んでから30分程で効き目が現れてきます。
群発頭痛
群発頭痛は男性に多くみられる症状で、片側の目の奥がえぐられるような激しい痛みを伴うのが特徴です。
時には立っていることもできないほどの痛みで、一定期間症状が現れ、前触れもなく痛みがパタッと治まります。
そして3年ほどすると、またえぐられるような激痛が訪れます。
頭痛の原因はいろいろと研究されていますが、偶発頭痛の原因もはっきりとは解明されていませんが、血管が拡張して炎症を起こしているため発症すると言われています。
酸素吸入や薬物治療がメインの対処法となっています。
まとめ
新学期はさまざまな環境が変化するときです。
新しい環境を楽しみにしているように見えても、不安や心配を抱えている子どももたくさんいます。
子どもは大人よりもストレスによる身体症状が出やすい傾向があり、新学期に頭痛を訴える子どもも少なくありません。
ストレスや不安は目に見えるものではありません。
悩みも子どもが相談してくれるまで、気づくことができない場合があります。
家庭では、
- 悩みを話しやすい環境を作る
- 家は子どもの居場所である
- 過度に心配せず、親の不安を子どもに感じさせない
ことを心がけてみてください。
頭痛は病気です。
過度な心配はよくありませんが、早めに病院で診察をしてもらい、頭痛の治療をしてあげてください。