徳島県で、ハマグリが採れるには秘密があります。
それは、ハマグリなどの貝の稚貝を毎年放流しているからです。
この稚貝の放流については後ほど詳しくご説明しますね。
そんな努力のおかげで、徳島県の潮干狩り場で、ハマグリをゲットすることが出来るのです。
今回はハマグリが採れる潮干狩りスポットに加え、ハマグリの特徴や下処理の仕方などについてもご紹介していきます。
徳島県でハマグリが採れる潮干狩り場
徳島県で、最もハマグリが採れる潮干狩りスポットは、吉野川河口です。
基本的なデータをまとめてみました。
吉野川河口
【住所】
徳島県徳島市不動北町
【開催期間】
特に決まった開催期間はありません。
しかし、潮の状況を見て自己責任で潮干狩りを行ってください。
【料金】
無料です
【駐車場】
近くのコインパーキングを利用してください
決して路上駐車はしないようにしてください
【交通アクセス】
県道189号線を吉野川河口へ
【採れる貝】
ハマグリ、バカガイ、アサリ
【特徴】
河口では、最大1.3㎞もの川幅があります。
干潟には、多くの渡り鳥(シギやチドリなど)が集まる事でも有名な場所です。
ハマグリだけでなく、シオマネキなどが生息する場所でもあります。
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ハマグリの種苗放流
吉野川は、かつては天然のハマグリが沢山採れていました。
しかし、環境の変化などにより、貝を放流しなくては資源を守ること出来なくなったのです。
そんな稚貝の放流の情報について調べてみましたので、ご紹介します。
栽培漁業と稚苗放流
まずは、栽培漁業と稚苗放流とは何か、ご説明していきます。
栽培漁業とは、生き物を人工的な環境で育て保護した後に、また自然に戻すというシステムです。
その栽培漁業で稚魚を育てることを稚苗生産、育った稚魚を放流することを稚苗放流と言います。
手間のかかる作業で、漁師さんたちは海の資源を守り増やそうとしているのです。
吉野川河口は、無料の潮干狩り場だとは言え、むやみやたらに貝を採るのは控え、自分たちが食べる分だけを持ち帰るようにしましょう。
放流場所
放流しているのは、吉野川中下流と勝浦川河口です。
吉野川ですと、放流した下流での潮干狩りとなるので、ハマグリが採れるようです。
放流している稚貝
放流している貝は、ハマグリとシジミです。
放流量
放流している量は、ハマグリが360kg、シジミが200kgです。
ハマグリについて
ここでは、ハマグリの特徴や採り方についてなど、ハマグリについてまとめてみました。
最近、スーパーでも普通に売られている外来種のホンビノス貝との見分け方についても、ご紹介します。
特徴
ハマグリは、日本人にとって大昔から食べられている貝の1つです。
縄文時代の貝塚から出てきたり、平安時代には貝合わせという神経衰弱のような遊びに、貝殻が使われていました。
ちなみに、ハマグリの由来は、浜辺にある栗のような形の貝から取られたそうです。
旬は春、2月後半から5月にかけてです。
大きさは、殻長6~7㎝、殻高は6~7㎝位が、ちょうどいい食べ頃のサイズです。
ホンビノス貝との見分け方
潮干狩り場で、ハマグリかホンビノス貝か見分けるヒントになるのは、見た目だけですよね。
簡単に見分ける方法としては、貝殻の形が左右対称かどうかです。
ハマグリが貝殻の形がほぼ左右対称、ホンビノス貝は非対称です。
また、ホンビノス貝は最大で10㎝位まで大きくなるのですが、ハマグリはそこまで大きくはなりません。
大きすぎる貝を見つけた場合は、ホンビノス貝だと思って間違いないと思います。
採り方
アサリよりも沖合の干潟にいるので、干潮時を狙い、深めに掘るとはまぐりが見つかります。
資源を守るため、3㎝以下のハマグリは見つけても持ち帰らずに、海に戻してあげて下さい。
砂抜き方法
砂抜きは、貝が住んでいた海岸の海水で行うとスムーズに出来ますので、潮干狩りに行くときには殻のペットボトルのような容器を持参するといいでしょう。
- 貝を平たい容器に重ならないように並べる(重なっていると、下にある貝がまた砂を吸い込んでしまう可能性があるため)
- 容器に海水を入れる
- 新聞紙などを掛けて、暗い環境を作る
- その後は3~7時間待つ
海水がない場合は、3~3.5%の食塩水で代用可能です。
まとめ
- 徳島県でハマグリを採ることが出来るのはハマグリの稚苗放流を行っているおかげ
- ハマグリは、昔から私たち日本人に親しまれている貝の1つ
ハマグリは大昔から親しまれている貝の1つですが、年々採れる量は減ってきています。
沢山のハマグリが採れるスポットでも、環境のことを考え、食べる分だけの貝を持って帰るようにしましょう。
資源を守るため、みんなで守っていきましょう。