寒い時期があるからと何となく片づけずにいるニット。
難しいと感じがちな衣替えは、GWあたりが良いとされています。
ここでは、そんなニットの衣替えについてまとめていきます。
衣替えシーズン到来!ニットの収納方法や時期が知りたい!
「冬が来るまで奥に片付ければ良い」というわけではありません。
ニットをベストの状態でまた着るためにも、時期と下準備についてご紹介します。
ぜひとも参考にしてみてください。
衣替えはGWまでに
いざ着ようと思ったら虫食い状態になっていたという経験もあるでしょう。
ニットの大敵である虫を避けるためにもGWまでに衣替えを済ませてください。
衣類を食べる虫は、GWが過ぎたころに成虫になります。
成虫になると、衣類に卵を産み付けてしまうのです。
二ットの上で卵は孵化し幼虫となり、ニットを食べてしまうこともあります。
お気に入りのニットを守るためにも、GWまでに衣替えをしましょう。
衣替えは断捨離の機会
近年ブームともなっている断捨離。
スッキリさせたいけれど、いざとなると勿体ないということもあります。
衣替えは、そんな断捨離のベストタイミングなのです。
もしニットが以下のような状態であれば、処分することを検討してみましょう。
- 取り切れないほどの毛玉ができている
- ほつれ、虫食いがある
- 裾や袖、えり周りがヨレたり伸びている
- サイズが合わなくなってしまった
- 洗濯縮みをおこしている
などです。
また、「いつか着るかもしれない」と保管したままのニットも断捨離しましょう。
1シーズン着用しなかったニットがその対象です。
思い切って断捨離を行わないと、増えるばかりで減ることがなくなります。
その結果、収納スペースがなくなってしまうのです。
収納に合った着数を手元に残しておくのもよい方法でしょう。
ニットの洗濯方法
ニットの衣替えは、ただ片付けるだけではありません。
その前に「しまい洗い」を行ってください。
洗濯方法のポイントを以下、まとめていきます。
- ニットの素材を必ず確認する。手洗が安心
- ニット対応洗剤と水を先に混ぜ、じゅうぶんに泡立てると縮み防止になる
- 押し洗いを意識する
- 汚れがひどい場合は15分ほど放置しておく
- 脱水時は、ニットを洗濯ネットに入れて動かないように、ネットの余った部分を絞る
- 1分ほど洗濯機で脱水を行う。廻りが悪いときにはタオル1枚を入れて重さを出す
- 脱水後、手洗いですすぎを行う
- すすぎ終わったらもう一度1分ほど脱水を行う
- 直射日光が当たらない場所で乾かす
これが大きな流れです。
湿度の高い時期であれば、除湿器や扇風機を活用してください。
型崩れ防止のため、平干しがオススメです。
クリーニングから返ってきたニットの扱い方
クリーニングから返ってきた衣類は、ビニール袋に1着ずつ包まれています。
これは一時的な保存袋ですので、必ず取り出してから収納をしてください。
取り外さなくてはならない理由は以下、ご紹介します。
- 衣類にニットがくっついてしまう可能性がある
- 化学変化で衣類(特にニット類)が変形、変色してしまう
- 湿度が高くなり、カビの原因になる
- 虫の温床となる
などです。
良い状態で収納するためにも、3日ほど陰干しで風を通しましょう。
完全に湿気を飛ばしてから収納するのが、長持ちさせるポイントでもあります。
もし、針金ハンガーに掛かっているようなら取り外してください。
衣類の素材によっては変形の原因になってしまいます。
ニット類は平干しで風を通しましょう。
ニットの収納方法
衣替え時のニット収納。
どのような収納方法が良いのでしょうか。
また、便利な収納グッズはあるのでしょうか。
いくつかの収納ポイントがありますので、全てをご紹介します。
これさえ読めば、満点の衣替えができます。
基本はたたみ収納
ニットの衣替え収納時に避けたいことがあります。
それが「吊るし収納」です。
ハンガーにかけて季節越えをさせてしまうと、型崩れを起こしやすくなります。
基本的には、たたみ収納にしてください。
中でも、防虫効果も得られて収納スペースも確保しやすい「巻きたたみ」がオススメです。
巻きたたみ方法は、以下のように行います。
- 背中を上側にしてニットを広げる
- 左右の袖口を、縫い目に沿って折りたたむ
- さらに左右のわきを、背中の中心線まで折りたたむ
- 裾のほうから3分の1まで折る
- さらに同じ方向へ半分に折る
これで出来上がりです。
巻きたたみと呼んではいますが、くるくると巻き込むわけではありません。
立てて見やすく収納
たたみ終わったら、立てて並べる収納が良いでしょう。
メリットは以下のようなものになります。
- 手持ちの衣類の数や色などを把握しやすく取り出しやすい
- 繊維が押し潰れる可能性がなくなる
- シワや型崩れをおこしにくい
- 着用の季節がきた時に便利
などです。
押しつぶさないで収納
立てて収納をする際、くれぐれも押しつぶさないようにしてください。
ぎゅうぎゅうに詰めてしまうと、繊維同士が擦れてしまう可能性もあります。
また、素材によってはシワが入ることもあるのです。
湿度が高くなりやすく、虫がついくこともあります。
それを避けるためにも注意をしたいポイントです。
防虫剤の使い方
虫食いを避けてくれる防虫剤。
ただ使えば良いというわけではありません。
ここでは、防虫剤の使い方をまとめていきます。
防虫剤は上に置く
防虫剤の成分は空気より重たいのです。
上から下に落ちる性質があるので、一番上におきましょう。
複数の防虫剤は使用しない
いくつかの種類の防虫剤を一緒に使用しないでください。
成分によっては、防虫剤が溶けてしまいます。
溶けると、ニットにシミがついてしまうかもしれません。
期限を確認する
大容量タイプの防虫剤を購入しているという場合、使用期限を確認しましょう。
いつの間にか期限が切れていることもあるのです。
布製収納ボックス
いくつかのタイプがありますが、オススメは蓋つきです。
統一感も出せるので、見た目ストレスも全くありません。
収納もオシャレにという場合にもピッタリでしょう。
何が収納されているのかをタグ付けしておくと便利です。
衣類圧縮袋
かさばりがちな厚手のニットは圧縮袋を使うのも良いでしょう。
収納スペースも節約できます。
また防虫・防臭・防カビタイプの圧縮袋を使うと、良い状態で保管ができます。
圧縮したニットは、収納時「一番下」に片付けておいてください。
ハンガー収納
ニットはたたみ収納か巻きたたみが基本。
ハンガー収納はオススメしませんと記しました。
しかし、ロングニットやニットコートはハンガー収納が向いているのです。
詳細は、後に触れていきますので、チェックしてみてください。
ハンガー収納に向いているニット
ハンガー収納に向いているニット類は以下のようなものです。
- ロングニット
- ニットコート
- ニットワンピース
- ニットジャケット
などになります。
メリット
ハンガー収納のメリットを以下、ご紹介します。
- 手軽に収納ができる
たたんで収納をするよりも、手軽な方法です。
忙しい際にも負担に感じにくいでしょう。 - 収納ボックスにゆとりが生まれる
たたんでも大きくなりやすいニット類であれば、収納ボックスの容量を使ってしまいます。
ハンガー収納にすることで、ゆとりを作れ他のニット類も片付けやすくなるでしょう。
収納方法
ハンガー収納といっても、そのままかけてしまうと型崩れをおこしてしまいます。
収納方法を2種類ご紹介します。
- Vの字かけ
・ニットを立て半分に折り、Vの字になるよう回転させる
・脇の下部分にハンガーフックが来るように置く
・重なった左右の袖を、ハンガーフックの起点に折り返す
・身頃部分も同様に、折り返す - たたみがけ
・身頃と袖を折りたたむ
・半分檻の状態でハンガーにかける
ハンガーのタイプやニットに合わせて選ぶと良いでしょう。
まとめ
- ニットの衣替えはGWあたりに行う
- 衣替えには片付け以外のメリットもある
- 洗濯と収納方法を確認しておくことが大切
- たたみ収納とハンガー収納を上手に取り入れる
- 防虫剤効果を出す使い方を知る
- ボックスやグッズを使ってスペースに合わせた収納を行う
コツさえつかめば簡単に衣替えができます。
大切なニットを守るためにも、ぜひとも実践してください。